眠


 ある女性(学生)から

明け方にこんな夢を見ました。

私は中学生くらいの年齢になっており、先生に連れられて他の生
徒の一団と博 物館の見学をしています。
暖かい天気で弱いですが明るい日差しが二階の私たちのいる一室
に注いで、視界は白っぽく見えました。 

ガラスケースの中は東南アジアの遺跡のものらしく、私は直径十
数センチ、金 色の茶托状の展示品を熱心に覗き込んでいます。

   ...私は何故かとある東南アジアの仏教遺跡を思い描い
      ていました。

その中央、ちょうど茶托でいえば茶碗をのせる円形のへこみの部
分には、仏像が浮き彫りになっていましたが、いかにも土に埋ま
っていたものらしく、浮き彫り部分は摩耗してところどころ黒く
汚れたところさえありました。
(座った姿勢の端正な仏像です。) 

ふと気付くと、先生が人の腕ほどの太さで、3メートルはあろう
かという黒い大蛇の頚を持って、蛇の頚を切る実演をしようとし
ているではありませんか。 
私はその蛇を可愛く思い、切るのはむごいと思っていると、先生
は半分切ったところでやめます。蛇の方はキョトンとした様子で
開放され、切られた影響は何もないようでした。
かわりに出て来たのは巨大なワニで、先生は今度は本当に頚を切
ってしまいます。

切る途中、ワニに襲われるのが怖くなりだした私は、後方の入り
口の方に逃 げ出しました。
入り口から廊下の間にはさらに小部屋があり、そこで一安心と思
った時に、後ろから頚のないワニをドサリと投げ込まれました。

私は無事でしたが、同じく逃げて来た女のクラスメート達が、慌
ててしまい廊下への出口に殺到して足元のマットレスに足をとら
れ一斉に転びます。
とても怖い。しかし、すぐに顎のないワニは恐れるに足りないと
悟ります。(実際はそうではないでしょう が。)
爪は大したことがないのです。そうとわかると、女の子たちは、
いつのま にか現れた多数の小型のワニを撫でたりし始めました。
私も、恐る恐る尻尾を引 っ張ります。

ふと気付くと、集合の合図があったようで、いかなければなりま
せん。再び元の展示室に戻ると、大きさが6人がけのダイニング
テーブルはあろうかというアマガエルがよろよろ歩いています。
ところどころ皮膚が硬くなり、灰色になっているのを、妙なこと
に、高齢だからだと悟りました。
(事実夢ではそうだっ たのです。)
今度は男のクラスメートと一緒にカエルをいるべきところに連れ
ていってやります。高齢だからと言って皆でいたわりながら。
このカエルは生きた 展示品の一つでした。

  眠り男のコメント

  頭のない巨大なワニや巨大で老齢化したカエルは、あなたに
  身についた常識を変える必要があるという警告のようです。
  それはあなたにとって大きな環境の変化が近づいているにも
  かかわらず、なにか保守的になりすぎて、ほんとうは動かな
  ければならない現実にあまり関心をもっていない姿を浮き彫
  りにしているようです。
  これがよい暗示になるか悪い暗示になるかは、この変化を乗
  り切っていくあなた自身ではないでしょうか。