眠


 20代の女性から

舞台は自宅の和室で、窓の外の庭には雪が降っており、さながら
真冬の様相です。
私はコタツの中に入り、母は私を見下ろす様に立っています。
いつの間にか叔母(母の妹という設定/しかし、実際の叔母では
なく見知らぬ人です)が母の隣りに立って、母と同じように私を
見ています。
気が付くと私は叔母の赤ちゃんを抱いていました。
その時の赤ちゃんの格好は裸にオムツを付けているだけで性別も
わかりません。

会話がないまま時が経ち(三人とも同じ体制でしたが、いつの間に
か赤ちゃんは いなくなっています)
外で犬が吠え始めました。(犬の姿は見えません)
そちらの方に気をとられていると叔母が、真っ青な身体を震わせ
グッタリとした赤ちゃんを、両手で前に押し出し、私を睨みつけ
怒鳴り始めました。
「あんた何やってるのよ。これ、どうしてくれるの?」
その時の顔はとても恐ろ しい形相でした。

母の顔を見ると、同じように恐ろしい顔をして睨み付けています
が一言も話しません。
私は、
「何で私を怒るの?自分の子供の管理もできないで、人の事
を責める権利が あるの?私はこの場所から動いていないのにどう
やって外に出す事ができるの? 本当は自分でそうしておきながら
私に責任をなすり付けているんじゃないの?」
などと思いましたが言葉には出していません。

全体を通して、叔母が赤ちゃんに対して愛情の一欠けらも持って
いないように見えました。

  眠り男のコメント

  人間関係のトラブルを象徴しています。
  叔母の怒りは、あなたの他人に対する怒りそのものかもしれ
  ません。
  これは実際のあなたのご家族のことではないようです。
  真冬と犬の吠える声は、そのトラブルの根の深さを象徴し、
  夢主が孤立してしまう事態を暗示しているようです。
  最後にあなたが叔母に対して思っていることは、あなたが自
  分に対して、無意識に感じている罪悪感や問題点を示してい
  るようです。

  夢主自ら、本来なら感じることができるあたたかい人間関係
  や喜びを投げ出しているような印象があります。
  人間関係に関する夢は、特に自分次第です。
  冬が過ぎるのを辛抱強く待ってください。
  やがて、春がやってきます。 

  演歌みたいですが、人間の情念を季節にたとえるのは、想念
  の見本市のような夢の世界にも共通しているのです。