眠


 ある女性から

物心ついた頃から、よく見る怖い夢がありました。

私は、何か大きな建築物を建てています。実際の作業だけで
はなく設計もしたようです。
かなり長い期間をかけて、多くの人の期待を受けて建築物は
完成します。
ところが、できあがってみると、その建築物は設計自体に大
きな誤りがあるので、その建築物は全く無駄なものになって
しまいました。それに気づいたところでいつも目を覚まして
いました。

小さい頃はこの夢を見たあとは、恐怖で必ず泣いていました。
私は大学受験時に、ずっと行きたかった大学の発表で、間違
って他学部の掲示板をみてしまい、実際は合格していたのに
不合格だと思ってしまって他の大学に進学した、という経験
をしています。
今ではそれでよかったと思っているのですが、この怖い夢は
この経験の前後くらいから見なくなりました。

最近見た二つの夢ですが、

1)私は、友人たちと街中にいます。
そこに、とても動きそうもない古い建物があるのですが、突
然それがものすごいスピードで動き出すのです。そして、壁
か何かにぶつかって壊れます。 

2)古い友人(男性)と話をしています。気がつくと、なぜ
か胸がはだけています。

  眠り男のコメント

  最初の設計ミスの夢には、私の経験ともオーバーラップ
  して、たいへんインスピレーションを感じました。
  カスパー・ハウザーの本を初めて読んだのが、私が15
  才くらいの時でした。自分自身の設計ミスに気がついた
  のはそれからでした。
  案外、無駄やミスをするほうが面白くて創造的なことを
  生み出せるのかもしれません。

  最近見られた二つの夢は、あなたの今の状況がどんどん
  開放的になって、「できない」と今まであきらめていた
  ことまで、よい方向に進展していくことを意味している
  のでしょう。