眠


 ある女性から

私は一人で大きな静かな河を歩いてわたっています。
とても大きな河で向こう側が見えないような程です。
河の水はとても澄んでいます。気が付いて見ると小さな村の
なかに立っていました。
その村は本当に小さくまだ開拓されたばかりの様で家もあま
り建っていません。
わたしは一件の工房の様な建物に入り、ベルトのバックルを
注文しました。「出来た頃にまた取りにきます」と言って。

この夢は高校生の頃見たと思います。そしてまた同じ様な夢
(続きと思われる)を24、5の頃に見ました。 

わたしは見覚えのある大きな広い河を渡っています。
すると広い道に出ました。
気がつくと、昔来たことのあるあの村にいました。
そしてまたあの工房に入りました。すると工房の人が「注文
の品物出来てるよ」と言ってバックルを渡してくれました。
そのとき私は何も不思議に思わず、ふと「この村もかなり大
きくなってきましたね」と工房の人に言いました。
すると彼は「また来るだろうから待ってるよ」と言って消え
てしまいました。
村の中にかなり近代的な大学が出来ており、私はそこを訪ね
ました。一晩泊めて貰おうと思ったのです。
大学の関係者の人はとても親切でした。でも何故か「お待ち
していました」と言うのです。不思議に思いながらも泊めて
貰う部屋に案内され、ほっとしていると、窓を見つけました。
好奇心に駆られその窓を覗いて見ると、よくSF映画等に出て
くる様な突然の異空間のなかに、永遠に続くかと思えるあら
ゆる方向からの階段が絡み合っていました。
私は突然気が遠くなりそこで夢が終わっ たようです。

  眠り男のコメント

  広い河の向こうには、夢主の未来の世界がありました。
  年月が流れ、その未来の世界にいつのまにか夢主がいる
  ようです。未来ではなく現在に。
  さらに、その先の未来を覗き、現在その世界に夢主がい
  るようです。
  昔は村だったのかもしれませんが、そこは今、学園都市
  のようですね。
  たいへんクリエーティブな人です。