奇


 ある女性から

私は、誰かに首を絞められていました。のどぼとけのあたりを2
本の親指で、圧 迫されていました。
苦しみ、抵抗しながらも、どこか自分を客観的に見ていました。
つまり、自分がサスペンスドラマの出演者のように思えました。
でも、やはり苦しくて苦しくて、ふと、このまま死んだ振りをす
れば、相手が圧迫するのを 止めるかもと思いました。

私は抵抗するのを止めました。けれども相手(どうやら男性だっ
たようです)は、圧迫し続けます。
どんどん苦しくなりました。意識が遠くなってきて、
「このままでは死ぬんだ」と思い、急に悲しくなりました。
 
・・・というところで、目が覚めました。目が覚めると、以前
住んでいた家の 自室のベッドの上にいました。
そこには、高校時代の友人が立っていました。わたしは、苦し
かった夢の内容を彼女に話しました。
彼女は、すごく冷静に聞いていました。私が「首を絞められて、
すごく苦しかったんだ」と言うと、 彼女は言いました。
「・・・こんなふうに?」
彼女の手が、私の首に伸びてきたのです。
夢と同様に親指で首を圧迫してきました。
 
私は、声にならない叫び声をあげて、本当に目が覚めました。
汗をびっしょりとかいて、息遣いはとても荒く、恐ろしさのあ
まり、震えが止まらなかったのです。

  眠り男のコメント

  夢中夢を見るのは、現実生活で複雑な状況に夢主がいたこ
  とを象徴していると思います。いずれにしても、人間関係
  など原因のはっきりしない根の深い問題がそこにあったよ
  うな気がします。
  あなたの身勝手さやあなたの家庭環境もその要因の一つの
  ように思います。 
  忘れていた記憶をよく思いだし、あなたが犯した罪を考え
  てみてください。激しく人を憎んだりすることは、最後に
  は自分に返ってくるものだと思います。

  夢中夢は霊夢と同様に重要なメッセージです。
  感受性が鋭いのは、いい場合と悪い場合があります。
  自分の幸福より相手の幸福をいつも望んでみてください。
  たったそれだけで「悪夢」は見なくなります。