奇


 20才の会社員(男性)から

この夢は1994年8月4日頃に見たものです。
(その当時、ぼくは高校三年生就職受験前でした) 

夢の内容:
ぼくはある建物にいました。あてもなくその建物の中を歩いてい
ました。そこは内壁などが石でできた建物でした。(大理石みた
いなつるつるした石でした)

歩いていると友人Kに会いました。
その友人Kはぼくにいっしょに来るようにいいました。
(いわれたのではなく僕の意志でついて行ったのかもしれません)
ぼくと友人Kは階段を昇りました。
建物の屋上らしき所に着きました。そこには人がやっと歩けるく
らいの細い道がありました。
道の上には人がいっぱい並んでいました。
ぼくもその列に並びました。 道の途中に大きな石がありました。
その石には真ん中に人が一人がやっと通れそうな穴が開いていま
した。みんなそこを通っていきます。
ぼくの番が来ました。ぼくは窮屈ながらも通り抜けました。

その先を曲がり、細い道を歩くと道が途切れています。
(そこからは外が見え、何件もの家がありました)
みんなその道の切れ目から飛び降りています。そこに友人Iがい
ました。その友人Iが飛び降りました。
友人Iは下に落ちて見えなくなりました。

その後、ぼくといっしょに来た友人Kが飛び降りました。
飛び降りる前に友人Kはぼくにこう言いました。
「怖がることはない、見えない橋があるんだ」その意味は友人K
が飛び降りた後に分かりました。
なんと友人Kは空中に浮いていたのです。まるで橋があるかのよ
うに友人Kは ある家の屋根まで歩いてゆくことができました。
次はぼくの番です。思い切って飛び降りると、ぼくにも見えない
橋が現われました。

そのまま、ある家の屋根まで歩いていきました。
屋根に登ると近くの屋根に友人Tが いました。
今いる場所から少し離れた地面に友人Aがいました。ぼくと友人
Tの家はぐらついていました。

現実:
ぼくは8月6日学校に行きました。ぼくはその夢から不安な考え
が浮かんでいました。
いえ、まさに未来を見たような感覚にとらわれていました。ぼく
は学校で友人Iに向かい、こう言いました。
「このままだと君は試験に落ちる。 勉強してくれ」と。
友人Iに夢のことを話しました。
彼はぜんぜん気にしませんでした。確かに彼はまあまあまじめで、
受ける会社も彼の成績なら問題ありませんでした。ぼくがなぜ彼
にそんなことをいったかというと、その夢を下のように感じてい
たのです。

並んだ人は「就職受験生」、おおきな石の穴は「試験テスト」、
見えない橋が現われ家にのぼれることは「試験に合格」、落ちる
もしくは地面にいることは「試験に不合格」というふうに夢は未
来を示していると感じたのです。

9月中頃その夢のようなことが現実となりました。友人Iは試験
不合格だったのです。
また友人Aも不合格でした。ぼくと友人K、友人Tは合格しまし
た。そして会社に入りその夢の中の家のぐらつきは「会社の景気
状況」を示していることに気づくのでした。

  眠り男のコメント

  下の「現実」を読まないで夢判断をしてみたのですが、正確
  な予知夢を見ていることにたいへん驚きました。
  
  私はこのような夢体験の積み重ねで、自分の夢解釈を体系づ
  けてきました。
  「根拠ある夢判断」というものは、学問や書籍だけで理解で
  きるような世界には存在しないのです。
  1+1は2ではないのが、夢の世界です。
  未来はまさに「見えない橋」なのかもしれません。見えない
  だけで、まちがいなく存在しているのです。
  示唆にとんだメールをほんとうにありがとう。