奇


 20代の女性から

寝ようとしたら太鼓の音が聞こえてきて、どんどん音が大きく
なって、鼓膜が破れそうになったら、山の方から白装束の山伏
のような人が2人すーっと、飛んできて、私を両脇に抱え、山
へ連れてかえりました。
そして、大きな大きな木のふもとに置かれました。
御神木らしく、よく神社にある白いぴらぴらしたやつが、まい
てありました。
それから、木の下の穴に落とされました。
そこには、竹で囲いをして、ろうそくで灯りを灯し、穴を掘ら
されている、ふんどしの男性がたくさんいました。
ちょんまげをしているので、昔の時代です。
今度は太鼓の音と共に家に戻されました。
夢はそこで終わりですが、不思議なのは、次からです。

目覚めたあと、震えが何故だかとまらなくて眠れなかったので、
朝まで起きていて、母にその夢をはなしました。
すると母が青ざめたのです。
何と私の親と親戚の4人で、うちの持っている山に、前日に登
ったそうなんです。とても、山深い所だったので、行ったのは、
その日が初めてで、何時間かかけて、登ってみたら頂上に立派
な御神木が立っていたそうです。
あの白いぴらぴら付きで、、、。
でも、もう擦り切れて、茶色かったそうだけど。
で、その木に藁人形が五寸釘で、うちつけてあったそうです。
あんな山奥のそんなところに、誰が(相当古かったらしい)打
ち付けたのかと、みんなで怖くなったそうです。
で、傍らにあった、神棚のような木箱を開けると、白装束の人
形が入っていたそうです。

  眠り男のコメント

  「山」のシンボルは先祖と深い関係があり、つまりそれは
  直接あなたに関わる出来事でもあったと思います。
  御神木のそばにあった「木箱の人形」は、山伏が修行中に
  携帯する道具のようです。
  あとの解釈は、これを読むみなさんのご判断におまかせし
  ます。
  もし、山伏の生態に詳しい方がいたらぜひ教えてください。