奇


 ある女性から

これは夢だったのか、実際に体験したことなのか、判断に苦し
みます。 

それは199x年1月x日、私の誕生日、まだ外は薄暗かったよ
うに思います。夜更かしをして、ベットに入ったのはそのちょ
っとまえで、まだ意識が少しあったと感じてます。
何か起こるまえぶれを感じて、でも、それに抵抗することなど
考えている余裕はありませんでした。 

説明が難しいのですが、意識というか、魂というか、そういう
ものが、体から離れて出て行くような体験があって、私は2階
にある自分の部屋から壁やドアを通り抜けて空中を飛ぶように
1階の居間に着きました。 

でも、私の体(本当の体は私の部屋にあるのですが)は、床に
平行して30セン チくらいのところでうつ伏せのような格好で、
ゆらゆらと宙に浮いていますが、まだ、思うように止まったり、
行ったり出来ないので、前に後ろにとずいぶん勝手に動きます。

どうしたらいいものかと思っていて、もう一度挑戦しようと思
い、念じるように真っ直ぐに立とうと思ったら、突然ちゃんと
立てるようになり、落ち着いたところで、居間の窓をあけて外
に出ました。外の肌寒い空気を感じました。
でも、真冬のそれとは違いました。

あたりの風景は実際の私に家の周りと同じでした。
居間の窓の前には玄関につながる塀があります。そこに立って
いる私の外観は、実際の私とはかけ離れたもの でした。
髪はブロンドでウエーブがあり、顔や肌の色は白人みたいでし
た。そこへ、使者というか、私をむしろ、マスターのように思
っている男の人が門のところからはいってきました。その人は、
アフリカ人のような外観で、短いちりちりの髪に黒い肌、身な
りも、暑い国から来たような感じです。
その脇には、黒いとてもきれいで、落ち着いた目つきの豹みた
いな生き物がいました。私は恐れることなくその人と動物を受
入れました。何か言葉を交わしたかもしれませんが、覚えてい
ません。ただ、私のことをマスターと実際に呼んだかは忘れま
したが、そのような意味合いの言葉で呼びます。

そして、そこで私は立ったままで、その人とセックスをするの
です。でも、一般的なものではなく、彼は使者で、私はその人
が教えに来たものを確かに受け取ったというような意味合いの
ものなのです。私はその人を誉めてやり、そして、その行為が
終わると同時に、私は、また2階にある私の体へと戻るのです。
その感触も体が覚えています。
その私が、私の体に入った瞬間、私は目を開けました。その時
に、ずっと力いっぱい鳴り響いていたすばらしい音楽もやみま
した。その音楽は、初めて聴いた音楽でしたが、今までに聴い
たことのない、何ともいえないものでした。
力強く、美しい音色でした。 

   眠り男のコメント

   その後、夢主の人生に大きな変化が起きているようです。
   これは霊的な要因で見る夢です。この夢は誰かに思いを
   寄せられていることを意味していたと思います。
   この夢をご覧になってから、ずいぶん時間がたっている
   のですが、宗教的な意味も感じています。宗教というよ
   り儀式といったほうがいいかもしれません。
   あなたがそれを受け入れなくてはならない状況があった
   ことを象徴しています。
   これはまぎれもなく現実です。すばらしい夢、いやすば
   らしい現実ですね。
   鳴り響く音楽は、あなたの魂の受け入れを歓迎する天上
   の楽団のようです。