奇


 20代の女性から

ある先生(師匠のような人)を尋ねて、港町のようなところに
たどりつく。
地図をみると、中心に丸い島があって、その回りに長細かった
り短かったりする島々がとりかこんでいる。
それは、千葉県の房総半島の先端ということになっていて、島
々の最も外側には半島がおおっている。
私はそのとき中心の丸い島にいる、ということになっている。

その港町の薄汚れた白いコンクリートの建物のなかで、窓の外
の海をながめながら、かき氷だか海苔ご飯を食べているおばち
ゃんに先生の近くの駅はここからどういったらよいかとたずね
た。すると、わからないらしいようなことを言われた。
そのおばちゃんは、なんとなく疲れているような感じだった。

次に、海鮮みやげ店のおじちゃんに同じことをたずねてみた。
するとその質問 には答えずに、「みやげもん、いいのあるよ」
と言われる。そのおじちゃんは、愛想のいい市場のおじちゃん、
という感じの人だった。
私は、伊勢海老の3倍ぐらいはありそうな、とても大きな伊勢
海老のような海老をください、と言った。するとおじちゃんは
「これは高いよ。いいの?」といって、マジックで海老の背中
に27,000円と書いていた。私は高いと思いやめた。(みやげ
を買わなきゃとは思えども、伊豆出身の両親は海鮮ものにはう
るさいし、先生にとってもきっとこのへんは近所だろうから、
ここで買っても興ざめだろうな)と思いながらも、さっきの海
老よりやや小さい海老と、大きな海亀の値段をきく。いくらだ
ったか忘れたが、27,000円よりは安かったが、 6,800円より
は高かった。
おじちゃんがやや小さい海亀を指して「これなら安い よ。6,8
00円」といって、そのやや小さい海亀の甲羅のうら(つまり腹
部)を、包丁で十字にざくざくと切れ目をいれた。
その海亀は、日干になっていてもう死んでいるように見えたが、
おじちゃんが切り込みを入れると腹部が動き出した。「いやー。
生きてたの?」というと、私のとなりにはいつのまにか妹がい
て、「でも、つるつるだよ」という。
腹のかたい部分もクリーム色だったが、切り込み部分をみると
内臓がなく、チーズのような感じでやわらかそうだった。

そして再び地図をみると、さっきよりも見える範囲が広くなって
いた。先生の家が半島の上のほうにあった。その近くはなぜか八
王子ということになっていた。
そのへんにいた人に「ここから八王子は遠いですよね?」と聞い
たら、「うーん、そうだねえ・・・」というような、よくわから
ない返事がかえってきた。

そこからまだ夢は続き、夢のなかで時計を見ると時間は夕方の6:
40で、(こんな に遅くなってしまってどうしよう。)と思うのだ
が、結局先生の家にはたどりつけず終わってしまう。

   眠り男のコメント

   雑多な内容に見えますが、テレパシックな要素がたくさん
   あります。
   千葉半島は転身。つまり、夢主の過去の世界から現在の状
   態になるまでを象徴しているようです。
   より内陸の八王子(夢ではそういうことになっている)は、
   ご自分の精神世界の経験や知識を深めていくことを暗示し、
   地図で港町から先生の家を訪ねていくのは、確実に一つの
   目標に向かっていることをあらわしているようです。
   亀は料理して食べるのが目的ですから、体力も根気も必要
   のようです。
   
   八王子は関東の霊場として知られるところだそうです。
   ちなみにこの方は精神世界のお仕事に実際かかわっている
   という方です。