夢のコントロールについて・その2                  

       体調が悪くなりつつある時に見る夢があります。
       それを見たときには、注意するようにしているのですが、

       その1。巨大な歯車が回っていて(チャップリンの映画に出てくるみた
       いなやつ)、その歯車の歯の太さが合わなくて気持ち悪い。

       その2。1枚の紙を2つ折り、4つ折りと折っていくのですが、限界を超
       えてしまって、「これ以上おれない!」といらいらしてしまう。
       いまのところ、両方ともみてないから、まだ元気かな、って感じです。

                    夢のらくがき帳(掲示板)より

こういった夢を頻繁に見る人は、高い夢能力の持ち主です。
まず、夢の中での繰り返しの行為は何を意味しているかというと、この行為は呪術や
シャーマニックな儀式そのものなのです。
科学や宗教を超えて、古代から病気の治療や魔よけ、天災の予知や予防に使われた方
法です。
未開の民族がジャングルからほとんど消えつつある現代でも、地域によっては、ある
いは形を変え生き残っているのは事実です。
そして、驚くべきことにすべての人が、今だにその世界を経験しているのです。
それが夢の世界なのです。

すべてのものには魂があるといいます。私はそれを信じているし、そのせいで夢判断
が可能になっているのかもしれません。

魂というのは心霊的なレベルだけを言っているのではありません。
夢に関心のない人から「夢は記憶の残像だ」とか「音には形がない」とかいう言葉を
よく聞きますが、すべて感覚的なものには特定の形があるのです。
形というよりある流れ、あるいは波のようなものかもしれません。
それをじょうずに扱えば、音などは特にある種の力をもってきます。
人を元気にしたり、落ち込ませたり、驚かせたり、リラックスさせたりする力です。
このような形の集合が夢の世界です。

これらのことから、夢の力で現実を変えていくことが可能になってきます。
ただ、これから話すことを心に留めておいてください。

ある詩人が「人生は織物のようだ」と言っています。助ける者と助けられる者、舞台
の俳優と舞台裏の人たち、それら縦と横、表と裏の絶妙な関係と調和で成り立ってい
るのが、私たち一人一人の人生だと。
また、人生は一人一人の集合だと。
それらの関係が少しでも崩れれば、完成する織物も織りあがらないのです。
夢コントロールというのは、夢のなかでも特に流れの強い(エネルギーの高い)特定
のシンボリックなイメージを選び、それに魂を吹き込んでやることなのです。
魔術と同様。だからこそ、夢の力は両刃の剣なのです。
個人的な欲や探究心からそれを実行すれば、マイナスとプラスのエネルギーの両方を
かぶる結果を引き起こします。
まず、あなたの夢コントロールのビジョンを、利他的で建設的な目的に切り替えてく
ださい。