逆夢について

受験の不合格。学校に遅刻する。ライブのチケットが取れて喜ぶ。
ふたつにひとつの事実が判明する前に見る夢。
片思いの人と楽しく話している。

逆夢って一種の「予知」には違いないのでしょうけど、ただの予知ならわざわざ逆にしなくてもいい訳ですよね。

逆にしてるのは自分なのでしょうか?
何のために?自分の無意識は答えをすでに知っていて、文字通り「夢を見せて」いるのでしょうか?

少なくとも、予行演習ではない気がする。
小学生の頃、遅刻した夢や、家庭科実習の材料を忘れる夢を見た日なんか 「あー、夢に見たからのんびりしてても絶対間に合うー」とゆるゆるしてましたもん。

・・・・・・・・・・・・20代の女性のメールから

 逆夢はけっして予行演習などではないと思います。
 鋭敏な感受性をもっている人は、未来の「真実」を見たくないと望んでいるよう
 なところがあります。
 怖いから逆さに見せてくれと望んでいるのかもしれません。
 そうすると、鏡の世界のようにいいこともわるいことも逆になってしまうのでし
 ょう。逆にしているのはやはり自分自身なのだと思います。 

 「ダウジング」という言葉をご存じですか?
 金属の棒状のものを使って、地下の水脈や鉱脈を探し当てたりする方法です。
 これは人間の潜在能力を増幅させ、それを利用したものです。

 ヒモなどの先端に水晶や金属をぶら下げ、用意した質問に、その揺れ方や回転の
 仕方で答えさせるといった使い方もあります。
 イエスかノーかといった簡単な質問形式に驚くほど効果があります。

 日常生活でも二つに一つの選択を迫られる場面が多いものです。このようなこと
 は夢の世界では頻繁に起こっています。
 潜在的な意識ではすでにあなたは知っているのです。

 実はすべての人がスポーツやドラマ、映画などで「結果を知りたい」と望んだ瞬
 間に、潜在的な意識の世界ではすでに結果が分かっているのです。
 まして自分の結果ならなおさらです。

 平和な状態がいつまでも続いていったらいいな・・・と、つい自分かってに楽な
 方を望んでしまいます。
 成長し、常に変化し、よりよく運命を変えるために、人は出会ったり、感動した
 り、共感したりしているのですから、理解できないものや苦痛や悩みがあって当
 然です。
 人間は集団で生きているので、個人の心や魂の劇的な変化についていくためには
 大変な苦痛をともないます。

 あなたは変わらないと思っても、世界はいつも変化を繰り返していきます。
 子供をみてください。常に成長していきます。
 大人を見てください。常に現状を維持しようとしています。
 その差は大きいですね。
 夢は子供の世界と同じです。人間が魂のレベルで成長し変化することを教えてく
 れています。

 私たちは二つに一つの選択にともなう急な変化は避けてしまいたいものです。
 競争をともなうその現実から「自分だけはそこから逃れたいと思う臆病さ」が人
 に逆夢を見させるのかもしれません。
 受験、恋、会社や学校での遅刻。
 「自分だけは・・・」逆夢のパターンから感じませんか?
 大切なことは「宇宙の広がりより大きな自分を発見する」ことだと思います。
 広がり続ける宇宙のようにいつまでも自分も広がっていくのです。
 苦痛を歓びに変えながら。
 そこに自分や他人を理解するという愛の究極があるのかもしれません。
 人と人がつながる。そこに大きな意味があると思っています。