夢をみて金縛りになるのは?

 金縛りになるのはかならずしも霊的な世界と関わりがあるからではありません。
 夢で起こる金縛りは、生理的な要因、たいていは、就寝直前まで勉強や根を詰め
 る作業をしたり、長時間の読書や頭脳労働の後など、徹夜明けで寝ようとすると
 きにもよく起こります。
 また、自律神経の失調も原因のひとつと考えられているようです。脳や神経の働
 きと密接な因果関係があるのです。
 これは頭脳がまだ活発に活動している状態で、無理に体だけ休めようとしたとき
 に起こりやすい現象です。

 基本的に夢という現象を体験している時(レム睡眠)、私たちの脳波は、日常活
 動をしている時と同様の働きをしています。
 私たちは寝ながらにして、考えたり、行動したり、普段起きているときの生活と
 変わりない精神活動をしていることになります。
 何かに触られたり、声が聞こえたり、そのような恐ろしい金縛りを経験してもけ
 っして霊的な現象とはかぎりません。
 寝入り端や目覚めるときに起きる同様の現象に、「入眠時幻覚」「出眠時幻覚」
 と言われる、不摂生な生活や心身のバランスが崩れることによって起こる夢の現
 象もあります。

 過度の頭脳労働や自律神経の失調だけではなく、妊娠中や夕寝など、非日常的な
 状態で金縛りを起こすこともあります。
 ある程度の金縛りは、規則正しい生活を心がけたり、自律的な意識や日頃の生活
 改善で解消できます。
 また、寝る直前には作業や勉強の手を休め、30分くらいは気分転換をして床に
 入ったり、ちょっと甘い飲み物をとってもいいでしょう。
 それ以上に厳しい状態であれば、専門の病院を訪ねてみてください。

 ただし、金縛りの中には、医学的に何の異常も見当たらないこと、実際に霊的な
 影響を受けて起こるものがあります。
 金縛り自体はあくまで生理的な現象ですが、外部の環境や刺激の中には、5感を
 超えて霊的な影響を及ぼすものがあります。
 場合によっては、時間はかかっても霊的な因果関係を明らかにすることが必要に
 なってくることもあります。
 私たちの体は単に脳と肉体で構成されているのではありません。科学的にはまだ
 解明されていませんが、感覚の鋭い人がそれを感じたり、見たりできるように、
 生物はすべて、もう一つの肉体というべきものを確かに持っています。


金縛りの対処方法・よく効く眠り男のおまじない

 寝る前、あるいは金縛りにあった後に行ってください。

 星形(☆)を、布団の上に、てっぺんの一点から始めて、一筆書きで大きくゆっ
 くり描いて下さい。(指先で描きます)

 その時に星(☆)のかたちを人体(自分の体)にみたてます。
 トップの三角が「頭」、左右の三角が「両手」、下の二つの三角が「足」になり
 ます。
 そのようなイメージが描けたら、「頭」のてっぺんの一点から左側の「足」の一
 点へ、そこから右側の「手」の一点へ、さらにそこから左側の「手」の一点へ、
 さらに右側の「足」の一点へ、そしてそこから再び「頭」のてっぺんの一点へ戻
 ります。
 つまり、一筆で星形(☆)を描いていくのです。

 「頭」のてっぺんの一点に到達したら、そのまま手を離さないで、各点を通過す
 るように星形(☆)の周囲に時計回りに円を描き、再び「頭」のてっぺんの一点
 に戻ります。

 星形(☆)から円まではすべて一筆です。
 各点では一度手を止めてゆっくり深呼吸をしてください。
 (指は絶対離さないでください)
 各点に強い気持ちを込めます。
 最後に円を描くときは、ゆっくり深呼吸をしながら、「私をお守りください」と
 強く念じてください。

 星のかたちはちょうど貴方が安心して眠っている姿になります。
 A4くらいの紙に、同様にして描いたものを、枕の下に入れて寝るのもOKです。
 (描くのは鉛筆かペンでかまいません)