正夢や予知夢になる夢とはどういったものでしょうか?
 
 私、眠り男の体験では、正夢はたいていモノクロの映像です。
 (人によってカラーの場合もあります)
 部分的に色がついていたりします(コッポラーの映画「ランブルフィッシュ」の
 ように)。午前5時か4時、必ず明け方に見ます。
 どんなに疲れていても、それを見てから目が覚めます。

 理論的なことは分からないのですが、私たちが今、目にし、体験していることは
 すでにどこかで「起こってしまった」ことのようです。

 クエートで湾岸戦争が始まる1週間前に戦艦から発射される無数の砲弾とアメリ
 カ国旗の映像を夢で見たときに、すでに「起こってしまった」出来事のような感
 覚がありました。

 地下鉄サリン事件の3日前に見た夢は、出勤しようと地下鉄へ乗ろうとしたら、
 ラッシュアワーのはずなのに、客の姿が一人も見えません。電車がやってきて、
 ドアが開くと床一面が水浸しになっていました。みるみるうちに地下鉄に水が満
 ちていき、あわてて外にでようと階段をあがると、鉄の扉がしまっていてその向
 こうに霞ヶ関のビル群がまぶしく見えていました。
 窒息しそうな感覚があって、やはりこの出来事は「起こってしまったんだ」と感
 じました。
 
 象徴的な夢のいくつかも予知夢といえます。私の知人が見た夢もそうでした。
 やはり明け方に見たそうですが、右前脚を怪我した一匹の子猫がびっこをひきな
 がら現われた夢を見て、突然目が覚め、すぐにいやな予感が走ったそうです。
 彼はその朝、出勤しようと駐車場に出ていったところ、愛車の右前輪がパンクし
 ていたそうです。前からほしかったその車を手にいれたばかりだったのでとても
 悔しかったそうです。

 私の数千の鑑定やアドバイスの実績から、夢の中に象徴的なイメージが少しでも
 あれば、雑多な印象の夢に見えても、部分的に未来を伝える要素をかならずもっ
 ています。

 正夢や霊夢の場合は、異常な予感や興奮、鮮烈な印象をもつのが大きな特徴のよ
 うです。

 正夢や霊夢、予知的な典型夢には、だいたい決まったパターンがあります。
 モノクロだったり、カラーだったりするのは、人によって違いますが、多くの場
 合、連日続けて繰り返されたり(連日ではなく、定期的に繰り返すものは心理的
 な要素があります)、ストーリーがつながっていたりします。
 また、正夢や霊夢は強烈な印象を残し、とくに明け方、強制的に夢の途中で目覚
 めます。
 目が覚めても、ぞくぞく、そわそわするような衝動や予感が静まりません。

 単に金縛り状態で目覚める体験、不快な感じやブルーな気分で目覚めるような悪
 夢の体験ではありません。

 もちろん正夢や予知夢には、不幸なことばかりではなく、ひいきのスポーツチー
 ムが優勝したり、友人が結婚したり、子供が産まれたり、家を建てる、といった
 吉報もあります。

 私の場合、なぜか正夢や霊夢はモノクロで、予知的な典型夢やデジャビュはカラ
 ーです。
 どうしてこのように区別されているのかわかりませんが、感受性のチャンネルが
 違うのでしょうか、正夢になる場合ははっきりとわかります。