夢解きは自分でできるのですか?

 夢日記がその第一歩です。
 絵日記のようにラフスケッチと文章でつけていくのが一番です。
 感じたことを記したり、絵を描いたりすることも夢日記の大切な要素です。

 どうして絵を描くことが大事なのか、理屈はよくわかりませんが、形や色彩を思
 い描く感覚や感情的な表現は、言葉を超えた私たちの想像力の働きと密接な関係
 があるせいかもしれません。
 実際に心理学者のユングも自分の夢日記に絵を描いています。ユングの夢の洞察
 力が非常にすぐれていたのは、このような対話型の習慣があったせいかもしれま
 せん。

 夢日記と同時に、日常生活の詳しい記録(日記)も続けていくのが理想です。
 数日から数週間、あるいは半年ほどの時間をかけて、日常の日記と照らし合わせ
 ながら、現実の自分の身に何が起こるかをモニターします。 
 そういった作業を最低3〜5年以上の時間をかけて根気よく続けてみてください。

 やがて、自分だけの夢事典のようなものができあがってきます。
 夢に現われた個人的なイメージが書きためられていくと、今度はその中にシンボ
 リック(象徴的)な夢のイメージを発見していきます。
 夢のストーリーや特定のシンボルには、あなただけの感じ方や個人的な特徴が隠
 されています。

 個人差はありますが、さらに時間をかけてやっていると、やがて自分でもある程
 度の夢の解釈が可能になっていきます。

 一番大切なのは、夢への興味、何よりも感じる能力です。
 自然への好奇心や感性も重要だと思います。

 夢にはまだまだ未知の領域、その先にはとてつもない世界があることを、私自身
 が身をもって体験しています。
 研究が進めば、新世紀のコミュニケーションや能力開発の手段として、インター
 ネット以上に注目されることになるかもしれません。