園主イラスト こんにちは森谷光夫です





有機農業をめざして



1.[1995/10/22]勇気(有機)農業を目指して
2.[1996/08/08]今年の作柄と森谷果樹園
3.[1996/10/13]96年後半を迎えての所感
4.[1997/03/27]木炭・木酢で人に優しいクリーンなフルーツ
5.[1997/07/17]97年さくらんぼを終えて
6.[1997/08/11]酷暑を迎えて
7.[1997/09/22]大気からの思い
8.[1998/05/03]新羅万象に心ときめいて '98冬〜春
9.[1998/07/22]地球の食物連鎖
10.[1999/05/05]幼少期から・・・
11.[1999/09/28]拝啓
12.[2000/07/30]はぐくむ
13.[2000/10/10]里と米から見える
14.[2001/05/02]有機認証
15.[2002/05/02]張るの春
16.[2002/08/01]2002盛夏
17.[2002/10/05]分析
18.[2003/05/01]2003春 輪廻(りんね)
19.[2003/10/05]それぞれの時
20.[2004/04/30]暖
21.[2004/10/03]風土
22.[2005/09/24]包
23.[2006/05/27]温暖化
24.[2006/10/07]香
25.[2007/09/29]食べ食べられる
26.[2008/04/30]汽車の旅
27.[2009/04/25]ルネッサンスカルチャー・間
28.[2012/05/18]原点・縁
29.[2013/04/21]♪♪ 春本番 ♪♪
30.[2013/10/26]晩秋の台風
31.[2014/05/12]青い萌黄の春
32.[2014/10/10]黒部遊学
33.[2015/05/20]駆け抜けた春
34.[2015/10/25]暦立秋
35.[2016/05/15]園の日々
36.[2016/10/25]自然災害
37.[2017/05/17]徒然なる日
38.[2017/08/14]2017盛夏






1.勇気(有機)農業を目指して [1995/10/22] [↓] [↑]


 自然の景観と豊かな大地に恵まれた日本。
 四季のうつろいが心にしみ、今春を迎えました。
 ここ天童は標高137米の準高原扇状盆地の形を成し、奥羽山脈の清流が注ぎ、稲田は健康な育ちと豊かな稔りをもたらしてくれております。
 有機農業〜自然農業は、約20年以上も前からたゆみない研究の足跡があります。かつて有吉佐和子さんの「複合汚染」にあった、生命と環境にやさしい農、この私もその未来に希望をもつ百姓の一人です。
 私達が生きていく上で、必要な生への源「食」。健康で安全性を基本とする農の探究に、多くの心ある方々のご支援をいただき、手さぐりの実践にも一筋の成果がみられるようになりました。
 そうした農村、故郷の歴史や、新しい時代的な潮流を汲みながら、土作りを本命とし、堆肥と良質な有機物を施し、何万兆の微生物を育み、作物を育て、土と水と太陽、宇宙と関わってまいりました。
 その関係の中から見えてくる普遍性を求めて、日々人々と語らいあらゆる生命体、植物とつきあいをさせていただきました。
 私達にとって、「より安全な食を作る」、「生態系を守る有機農業を広める」、これはとてもあたりまえのことです。
 人は頭で理屈をこねるより五感で理解した方がずっとよくわかります。
 「本当においしいものには人を動かす力がある」と思います。食べる事は生きる事、生きている事はそれだけで有機的(生態系)の要因に関わっていることなのです。
 限りなく物の豊かさを追求してきた産業社会が、人間社会が、資源と環境の壁にぶつかり、世紀末の混沌とした中で立ち往生しています。その壁を乗り越え、人々が永く生存していくために、自然と人間が共に生きていくため、また私達がかっこうにも何にもとらわれずに自然に生きていくためには今何をすればいいのか、個人の立場で考えてみたいものです。
 近年、夏の夜、ホタルがとび、朝田の朝はクモの糸が銀の皿のように光り、秋空には赤トンボの群れとぶ風景がよみがえってきました。そうした普遍的原風景を胸にだき、希望と意欲をもって都市と農村の交流を深めていきたいものです。
 農に生きる誇りと喜びをかみしめつつ、今新しい桃源郷づくりに汗を流しているところです。
 よろしくお願いいたします。





2.今年の作柄と森谷果樹園 [1996/08/08] [↓] [↑]


 今年の天候と作柄は、春からの雨が降り続く不順天候で結実不良の年でした。
 果実に大切な開花期に肌寒く、雨が降り続き、受粉がならず、その悪天候の中で木成り完熟サクランボを作ろうとする時、出荷時期の曇天と雨は、サクランボ本来の味覚遺伝子(DNA)を出すのに障害となりました。
 一部の方からの「コクが足りない」・「甘さが足りない」といったご指摘をいただきましたが、上記がその原因と思われます。私自身も、味に関しては何か物足りなさを感じておりました。
 ちなみに木成り完熟佐藤錦の糖度は19〜24度のものを出荷対象とさせていただきました。比較参考用に例をあげると、スイカが12〜13度、玉ねぎが13度くらいとなっております。
 果実(サクランボ)の表面には多数の気孔があり、果実が甘くなると、外の湿気や雨で砂糖が湿気を吸うのと同様に、甘い果実が水分や空気中の湿気を気孔や葉や根から吸収し浸透圧作用で甘さが中和され少なくなってしまいます。その結果、甘さと酸味とコクといった(甘酸適和)味覚を形成する要因が働き、雨年の果実は甘さ控えめとかダイエットサクランボ?になってしまうようです。
 そうしたことを少なくするため、雨よけハウスをサクランボにかけ、味をなるべく損なわないようにする事と実割れ防止に務めています。
 ただ、自然のもとで出来るだけ自然な方法で農をやる時、毎年の味は天候により左右されるし、自然な味でいいのかなぁーという気がしないでもないのですが。
 ちなみにハウスの規模は概ね、
   間口8m・高さ7m・長さ(のべ)500m
   雨よけハウスサクランボ 70本
   オーナーサクランボ  300本
となっております。





3.96年後半を迎えての所感 [1996/10/13] [↓] [↑]


 近頃穀物市場が高騰を続けています。
 世界の穀物生産量や相場輸入状況等がマスメディアから流れ、日本や諸外国で生産される畜産品の生産過程をこと細かに放送している。
 食肉や卵を作るのに必要な輸入トウモロコシ等の穀類が高騰し、経営存亡の是非までに畜産農家を圧迫している。その背景には、かつての輸出国から輸入国に転じたことと穀物の不作が主な原因である。
 四半世紀前の日本がそうであったように、発展著しい中国を含めた国々が、生活レベルの高まりと共に、畜産品を飽食したことによって、慢性的な食料不足となってきている。
 品種改良された効率の良い豚であっても、1kgの肉を生産するのに最低7kgの穀類が必要とされる。
 そうした情報を目にする時、命を支える食の意味や工業生産品との違いが大きくゆらぎながら見えてきます。
 アメリカは自国の畜産が倒れても、穀類を自由貿易の元に輸出していますが、裏側に何かが見え隠れしています。
 ドイツ、フランスを中心としたヨーロッパは、食糧安保を楯に輸出を規制しているのです。世界的な法としても、食糧だけは、自国を保護する為に良いことになっています。
 今、お金を出せば高くても食糧は入ってきますが、買えなくなる時が間近に迫っているのです。そうした状況の中で食物の自給と自立を確保し、信頼しあえる有機的な関係が望まれているのです。
 また、畑の砂漠化や人口増による食糧危機を含めた環境問題や生物進化の王者といわれ悪しくも君臨してきた人間が、経済至上主義をひた走り心を置き忘れてきたように思われる。その充たされない心を内外から転生する必要に迫られ、その活路を持続型農業等に求められているかのようにも見える。
 普遍的に地域に行をしながら荒廃されゆく文明を原点に戻すには、文化(カルチャー・耕す)しかないようにも思われる。アグリカルチャー(農業)は心と土を耕す業であり、土をいじくりまわす子供がそうであるように、人々の心にみずみずしさが戻ってくるものである。
 万物は土に生まれて土に還ることを基とし、自然と共に生きる暮らしを地域の中で広げると共に、町の人々にも新鮮なフルーツ・米(食の糧)と(心の糧)を贈り続けられたらと思っています。
 広い世界で縁があり出逢った人々が関わりあいながら、草木土に宿る言霊に感動を覚えながら、自然にとけこんでいけたらいいなーと願っております。





4.木炭・木酢で人に優しいクリーンなフルーツ [1997/03/27] [↓] [↑]


 96年冬〜97年冬にかけて、果樹(サクランボ・桃・ラフランス・りんご)の木を使い、手作りの木炭・木酢(もくさく)液を活用した、果樹生産に取り組んできました。
 一昨年、仲間と共に作った自前の炭焼窯(かま)を、今年1月に新たに一基増設し、木炭と木酢の量産体制に入りました。
 果樹の病害虫と土壌環境を検討してきた、天童川原子果樹倶楽部は、一昨年、福島の実践農家を訪ね、品質の良い桃を見ている内に、炭窯の存在に気がつき、様々教えて戴きました。その視察を元に、U字管を利用したオリジナルの炭窯を手作りし、果樹のせん定枝や間伐材を使い、木炭と木酢液の生産を始めました。
 市販の木酢液は、コストも掛かるし、何を原料にしているのか分からない(広葉樹か?針葉樹か?)という不安もありました。炭窯は、10度の角度で2m×1m×1mの構造で、長さ10mの煙突を30度に傾け、試行錯誤しながら60kg〜100kgの木炭・木酢が採れるようになりました。
 木炭は、田畑(果樹・野菜・稲)に使い、木酢液は200〜3000倍に薄め、土壌散布と農薬に薄めて散布したところ、苗の根つきが良くなり、病気に対しても効果は変わりませんでした。
 これからは、木酢液にニンニクやトウガラシ・ハーブ他を漬け込み、炭には良質な有機質を調合し、微生物や小動物がたくさん繁殖するようなボカシ肥造りに努めていきます。
 土壌への炭は、栄養にはなりませんが、炭の多くの気孔が微生物の宿となり、植物根(毛根先端)にVA菌根菌が活性素を供給して、微生物の棲みかと共生して、おいしい果物・米・野菜を作ることが出来るのです。
 それは、先人が昔作っていた完熟堆肥も、微生物の棲みやすい40度位で低温発酵する、みそ醸造にあたります。すぐ容易に60度以上で発酵する腐敗型ではなかったのです。
 今、古き業を訪ね、自然界の営み(野山の木々・土壌)から学び、あらゆる生命体の生理周期のメカニズムを探りながら、精神にフィットする農文化の業を積んでいきたいと考えております。





5.97年さくらんぼを終えて[1997/07/17] [↓] [↑]


 初夏のさくらんぼをより完熟でおいしく、より安全に食べて戴くことを願い、皆様方に送り届けてから半月あまり、酷暑の初夏を迎え、ご身体をご自愛されてお過ごしでしょうか?。
 お陰様で、佐藤錦を中心に4種類のさくらんぼを食べてもらい、7月16日にてすべて完売となり終了することが出来ました。
 真心より、お礼を申し上げます。
 出会いを求めて、97年春から進めてまいりました、さくらんぼ木のオーナー制度(FURUITS OF WOODS MORIYA OWNERS CLUB)に、多数の参加を賜りありがとうございました。
 6月下旬〜7月上旬の週末を中心に、九州から東北のオーナー人(天の童)の方々が、来園され、楽しく想いを語り合った所です。
 あったかい農文化の想いを、都市と田舎生活者の関わりあいを通しながら、「ホーッ」と静かに「ボーッ」と自然に創出される時空間が生まれる事を念じます。
 そうした、食の出会いや、心の糧の交流により、よりナチュラルに、より永続可能な生命(エネルギー)ある@穀類、A野菜、B果物作りが、普遍日常的に供給されればと考えます。
 生命ある食を創造しようとする時、土壌や樹木は、私たちの身体と同様なのではと思うからです。
 私たちの体の内なる自然界(治癒力を含み)、無数の酵素やバクテリアが生存し、食物を分解し、細胞にエネルギーを補給しています。その微妙な関わりあいが生命現象を支えています。
 だから、環境や、食物の健康と自然(農文化)が壊されるとき、人体の内なる自然も壊れるという関係になります。
 その事は、とりもなおさず、農の現場(地球・土壌)でも、同基同源であり、微妙なバランスの上で保たれている事なのです。
 そうした混沌たる大地から確かな鼓動を生みだすためには「私食べる人、あなた作る人」といった構図ではいけないと思うのです。
 1個の果物やオーナーズクラブ、通信をかいした奇跡的な出会いに感謝しながら、都市提携者との生命作りの共同作業や、四季折々の山河での交流を深め、自分が自分である事を認識していけたらと念じております。





6.酷暑を迎えて[1997/08/11] [↓] [↑]


 暑い日が続いておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか?。
 当天童も、今年最高気温を記録し、湿気がある酷暑となりました。
 フルーツの森(moriya)では、米ヌカや貝化石等を調合したボカシを畑に施し、発酵と腐植が進んで、土に還っております。
 また、雑草(幾多の良草)は、80cm位伸び、お盆頃に乾物質が増してから刈り取る考えです。
 そうした幾多の良草を敷くと、雪どけ時にまいた、自家製木炭と木酢液が調和し、微生物が活達に働き、良い土壌を作ってくれます。
 作物は土から自分が好きな時に養分を必要なだけ吸収することとなります。人は「成分で、窒素が何キロで、リン酸が何キロで・・・」と考えますが、土の宇宙、自然の方がうわてです。
おもひでぽろぽろの場所  7月22日に、有機農業をもモチーフにした映画「おもひでぽろぽろ」(宮崎駿氏プロデュース・高畑勲氏脚本&監督)の絵コンテの場所となった紅花畑と神社(右の写真)へフラーと行き、小一時間、涼みながら憩んでまいりました。
 全国各地で、テーマを「生きろ!」とした、映画「もののけ姫」が、記録づくめの盛況の中で上映されております。映画館の空く頃に行こうと考えております。
 今、果樹園では、桃やラ・フランスやりんごの手入れをし、一部発送しております。
 私は、出会いを大切に、多くの方と語りたいと願っていますので、関わりのある皆様、夏から秋の山形は趣(おもむき)があります。ご来訪、ご来園されることを心よりお待ちしております。





7.大気からの思い[1997/09/22] [↓] [↑]


 地球の気象をかえているエルニーニョ現象によってか、台風が日本をたて続けて襲来している。
 地球の赤道海上で主に発生し、南半球と北半球に分かれていく大気の渦が、温帯低気圧や台風になり、オゾンバリア層の中で雷鳴をとどろかせながら発生しては消え、又生じ地球の幾多の生命を育んできました。
 地球誕生から46億年、海が出来て雨が降り、原始大気におおわれた地球に、40億年前から生命の進化が海から始まりました。
 DNAのらせんをめぐり、菌類や植・動物類は、緑の大地で奇跡を繰り返しながら進化してまいりました。
 NHKで放送された「地球40億年はるかなたび」の中でも、地球誕生から現在迄、無数の生命の歴史とその中から生まれてきた人間が、これからどう生きていけばよいかを問うものでした。その番組の最後は、地球にも最後の時は来る(太陽の熱で海が干上がり生物は生きられない星になる)ことが語られ、人間は同じ限られた命を生きる存在として地球全体でとらえ、ともによりよく生きる道を探そうとしたメッセージであったように思います。太陽熱で海が干上がる事は、今、問題視されているオゾン層破壊も一要因でもあります。
 地球全体を1個の生命体としてとらえ、限られた命を生きるということは、大きな宇宙で、小さな地球や私たち人間も虫も同じであり、同じ時空を生きるものとして、お互い尊重且つ大事にしていけたら素晴らしいことだと思います。
 命が、その与えられた生を良く生き抜くということを、多くの人が考えたら、もっと違った社会環境ができると思います。
 限りなく物の豊かさを追求して来た社会が、哲学心を忘れて、無機的に関わっている様に思います。
 本来人々が求めて来たみずみずしい心を、宇宙や自然に照らし合わせて考えて、戻していけたらと思っています。





8.新羅万象に心ときめいて '98冬〜春[1998/05/03] [↓] [↑]


 雪化粧した冬の夕暮れ、人気ないモノトーンの風景を別世界の様に見ながらたたずんでいる間に時は過ぎ、果樹の園にも暖かい風が吹き渡る頃となりました。
 待ちわびた樹木の生命(いのち)が、にわかに活気づき、桃はピンクの花を咲かせ、さくらんぼは純白に身をつつみ、りんごはひかえめに紅をさし、気品漂うラ・フランスの小さな白い花達は、新しい春の訪れを祝うかのように咲きほこっているようです。
 山も里も日増しに緑を濃くし、その眩しさの中に五季(春露夏秋冬)の彩りが、あざやかによみがえり、豊楽なる想いをかけ巡らせてくれます。
 今年も「ホッー」と「ボーッ」とできる時空間と、あたたかい人と食の出会いを通しながら皆様とご縁を深めて行けたらと願っているところです。

 1個の果物や通信交流等を通し、心の糧と命の糧を、どおしたかたちで送り届けていけば、ベストなのか考えながら・・・。

 又、時代背景にある私達の生き方と暮らしと経済はどうあるべきかも考えなければとも思います。経済至上主義「規制緩和、自由化、市場万能主義」といわれ、物の豊かさを追求してきましたが、金融破たんにみられる社会構造の崩壊、人間社会のゆがみとひずみ、どうしたらいいのでしょうか。
 今後の向かうべき指針さえみえにくく、先の読めない混沌とした中で、おぞましい事件が多発し立ち往生しています。しかし、根っこにある現象は、どこから発生して起きているのでしょう。
 それは教育、政治、経済、人の心根、ありとあらゆる源基は多く存在しないと思えてなりません。

 これまでの世界市場優先主義は、私たちの暮らしにどんな影響を与えてきたのかちょっと考えてみたいものです。全ての生きものが、種のそんぞく、可能性を含めた諸課題が山積しています。
 化学文明が、廃出して来た環境ホルモン、ダイオキシン、クローン、バイオ等、解決する課題があり、倫理観をもった基準(ものさし)作りにかかっていると思われます。

 人々が永く生存していくために化学と自然と人間が、人と人の関わりで共に生きていくために、今、なにをすればよいのか、個人の立場でも考え実践していかなければならない時期に入って来ていると思います。

 山河ある四季の美しい日本列島、夏の夜ホタルがとび、秋空には赤トンボの群れがとぶ風景がよみがえってきました。当地の清流にはかじか蛙が鳴き、鳥がさえずり合う空間があります。

 自然の営みを見定めナチュラルで透明な関わり合いを続け、本来、人々の胸中にいただいている、心と風土(水、光、土、気、風)の原風景が、原点回帰されながら、発見、醸成されていく事を願っています。





9.地球の食物連鎖[1998/07/22] [↓] [↑]


 食物連鎖は始めも終わりもない命の循環、命が命を食べるという命のサイクルで組み立てられています。
 私たち人は、動植物の命をいただいて自分の命を維持しています。草木の葉、枝、花、実、樹液、幹などの生体と死は、地上のバクテリア、カビ、キノコ、草食動物、人の餌となり、それらの生体にとりこまれます。そしてその動物の生体、死は、肉食動物の餌となり、また新たな生体にとりこまれます。
 食物連鎖は光合成から始まり、最初ごく限られた原始微生物が太陽のエネルギーを「食物」という有機エネルギーに変換いたします。
 その微生物と植物を支えているのが土壌です。すなわち、土は地上で命を支える食物連鎖の要となり、同時に生態系をも完成しています。
 地球の生態系は水圏、大気圏、土壌圏に大別され、実際にはこの三圏が密接に絡み合って気候風土(光、水、土、大気)を作っています。
 食物連鎖の要となっているのが土壌圏ですが、その上に大気圏、廻りに水圏、そして内下部に多量の空気と水が入っています。
 土の中ではミミズなどの大型の小動物から小型の原生動物、さらに数え切れないほどの微生物が同居生活をして、平和な生態系が完成されているのです。
 微生物の種類と数はよく肥えた土ほど多く、ふんわりと生きた土だと容積の60%以上は空気と土壌水で、土は隙間だらけの物体です。一掘りの土の中には地球全人数の数を超える数十億の微生物が住んでいます。
 ですから、目に入る有機以上にミクロの世界をひもとくことが需要です。
 よい畑の土1g当たりには数億のバクテリアと数千万の放線菌、数百万の原生動物、数十万の藻類、菌類が同居して私たちの命を支えてくれています。
 人も自然の中に立ち、循環することを本分とし、実践していかなければと考えます。安心、安全を口にする一方でゴミを大量に出したり、山を削り宅地造成したり、環境に負担をかけ生活している。環境を悪化させれば、そのしわ寄せはいつか私たちに返ってきます。
 これからも、土や水にたくさんの微生物が関わっていることを再発見する川遊び体験や田舎体験を通して、自然の環境や食べ物を関連させて考える機会作りをしていかなければと思います。そうした体験が、まさに今、人の基本となる情操心を作ることや社会各分野で処方箋になると思えるからです。





10.幼少期から・・・[1999/05/05] [↓] [↑]


 私達が幼少の頃、庭の柿の実を採る時には、全部採ってはいけない鳥のために少しは残しておくもんだと、いわれていた。又、庭先で飼っていた老鶏の命を断ち、羽根をむしりとっている人に「むずこくて、くぅわんない」といったら「そう思うごんたら、みんなたべるごとだ」といいながら、肉、内臓、皮をみごとにさばいていたことを思い出す。
 もっと食べようとした柿も、頭によぎる鶏の断末声も、自然の中で生きた証として身体に生き続けています。
 今、鶏達は、工場ラインで命をたたれ、肉はパックに入り、魚は切り身になって店頭に並んでいます。そこには「いのち」や「自然からの恵み」のありがたさを感じにくいし、命を大切にしようという感覚は生まれてきにくいものです。
 せめて、私達の心の中に生きているこれまでの生活体験から、自然への畏敬心をなくさないことを心がけていかなければと思います。

 生活体験や環境風景から私達の中に入り伝えられたものがたくさんあります。たべものを食べる前の「いただきます」の意味、たべものの生命を「いただき」己が生きていけることへの感謝のことば。
 里山や雑木林から生ずるそよぐ風、土の匂い、広葉樹林の中の木漏れ日等、目を閉じると、いっぱいの叙情といいもしれぬあったかいものが胸に立ち昇って来ます。
 また、夏のギラギラ照りつける日の畑の中で食べたトマトやキューリの食感、すばらしい旬の味がありました。
 一人で入った里山、木々や笹のすれる音、静寂な刻、幼い頃日常の遊びや暮らしの中に五感で感じられたことがたくさんありました。
 いつのまにか日常を重ねていくうちに意識から遠ざかっていた魅力ある自然、今はあえてそこに求めていかないと体験できなくなりつつあります。

 人々の願望する自然回帰が、流行のアウトドアライフやグリーンツーリズムといったことに表れています。
 遠くなっていく自然との距離をうめ、自分史の確認と生き方を探る時に、それらの情景が強く関わってきます。
 そんなことから、普段の生活の中で求めながらも体験できない人のためのファームステイ、農業実習を通して、ゆとりある豊かな「農のある暮らし」をしたいとも考えます。

 実際の農作業や近隣の山河から見えてくる環境、食、地域、家族、生活、文化を求めていきたいと考えます。
 今まで車で通っている道のりを歩いてみるのもいいでしょう。
 プランターにミニトマトやパセリを育て、自分なりの収穫祭をして、想いにはせるのもいいでしょう。
 それらは「いのち」と「くらし」を見つめるいい機会と動機づけになるだろうし、ワクワクとする生き方に連なっていくのではないでしょうか。
 まずは、何かしてみっか、やってみっか。





11.拝啓[1999/09/28] [↓] [↑]


 いよいよ秋めいて来て、実りの秋を迎えますが、いかが御過ごしでしょうか。当天童は、台風一過で、これから晴れる日が続きそうです。台風と秋雨前線は、日本列島を潤し、命水は木の葉をしたたり落ち、土に浸透し、豊富な硅酸ミネラル分を供給してくれています。安全で美味い食糧が注目を浴びる要因は、そうした環境風土にあるようです。
 目の疲れに良いと言われる「アントシアニン」を多く含んだブルーベリーが人気を呼んでいますが、多くの果物にも色素源として含まれています。
 私達は、職場でコンピューター、家に帰ってテレビやインターネットで目を酷使する日常です。又、ありとあらゆる電化製品から生ずる電磁波も同時に浴びて、体液のバランスがくずれて酸性化しています。
 命ある果物には、脳細胞や血管細胞、体細胞の活性酸素を除去するポリフェノールがたくさん含まれています。あなたの大切な身体を、自然生理学をひもとき、どうぞいたわって下さい。
 とにかく暑かった夏、長雨で出来なかった稲刈りも、天童市議選とともに真っ最中です。杭がけ自然乾燥をし、半月後に99年新米として出ます。
 夏の疲れを、新鮮なミネラルたっぷりの有機農産物でとり除き、99年秋、冬、その後のシーズンの生活文化のビジョンをプランニングをし、有意義な日々を送られることをお祈り致します。

 フルーツの森、森谷果樹園(Woods of Fruits) & Owners Club Moriya
 代表 森谷光夫 ( E-mail:CQE05655@nifty.ne.jp )





12.はぐくむ[2000/07/30] [↓] [↑]


 文部省の生涯教育審議会で、青少年の「生きる力」をはぐくむ地域社会の環境の充実に「生活体験、自然体験が日本の子供の心を育む」として発表。平成14年から完全学校週5日制の実施に向けて、緊急施策の提言を行いました。その中で重視されているのが、子供達に生活体験、社会体験、自然体験の機会を充実させることです。
 特に、自然体験については、自然の厳しさや恩恵を知り、動植物に対する愛情をはぐくむなど、自然や生命への畏敬の念を育てたり、自然と調和して生きていくことの大切さを理解する貴重な機会と位置づけています。その中でも農業体験については、農業の重要性や苦労を知るだけでなく、働くことの大切さや環境を守ることの意義を学び、毎日口にする食べ物あるいは健康について考えるきっかけづくりとしています。
 農業は人間と自然とのコンビネーションによって成り立っております。人間のエゴが過ぎても自然が勝ちすぎても農業は成り立ちにくいものです。「緑の革命」は農薬や化学肥料を多投し、生産量の増大、また省力化のみを追求した農業で、地球環境の破壊を招いて来ました。だからといって、何の技術ももたず、いたずらに大地を耕し種をまくだけでもいけません。天候、土壌、動植物を観察し、現象に生理学を学びとりたいものです。
 いずれにしても、人や子供達の育成の場と成り得るには、バランスではないでしょうか。農家、農村が有する国土、環境保全機能が評価されると共に、心の重要性が少しずつ認識されるようになってきました。農水省の方向性、また文部省の方策をみる時、身近な環境や農業の分野から人々に伝えていける時代が到来したことを喜ばしく思います。
 2000年夏も村の中を川が蛇行し、豊かな水は岩を洗い、水性動植物を育みながらゆっくり流れて行きます。子供達は瞳を輝かし、ずぶぬれになりながら昆虫や川魚をおい、大地のつながりと心の解放を求めて今日も川遊びです。





13.里と米から見える[2000/10/10] [↓] [↑]


 昨年に続き今年も天童は暑い夏秋でした。ここ数日、霧の朝で寒いくらいです。いつも川向こうに見える田畑は、深い霧に隠れてなにも見えません。
 そんな日はきまってよく晴れて、楽農日和となります。つき抜ける青空に稲杭が整然と立ち並ぶ情景に見入ると、年代を超え、いいもしれぬ温もりが薫風とともに五感に立ち昇ってまいります。
 土壌のミネラル(命)と水と太陽の恩恵を得て実る一粒一粒のお米は、艶やかに輝き、口の中で膨らむ独特の風味、歯ごたえは格別なものがあります。
 長く日本の生活文化を支えて来た源は、稲作でありお米でした。しかし、米余りの為生産調整を求められ、草ボーボの田畑が最近目につくようになって来ました。田畑の崩壊とあいまって、都市や農村部に限らず、人の関わり、地域のコミニティーまでも崩れつつあるようです。
 稲作は日本の国土と人々の食糧の基(もとい)であります。人は土と離れては成りたっていけません。土壌を守り育てる事は、自然環境と人類社会を永く保ち守ることにつながります。
 生命をつむぐ食物生産は、出来るだけ自然に、より安全に作りたいと考えています。人の心と身体の正常な機能を生みだす自然農法移行栽培に今後も取り組み、有機の輪を広げて行きたいと願っています。





14.有機認証[2001/05/02] [↓] [↑]


 数年来、有機農産物について学び実践する機会に恵まれました。
 市場食品の味や鮮度、健康、安全性などに対して消費者の関心が高まるようになり、多くの食品に統一された解りやすい表示を行ってほしいという声が高まっていました。有機農産物についても、少し有機質肥料を使用しただけで「有機栽培」等と表示するなど、表示について混乱を招いてきました。
 そうした背景の中、2000年6月、農水省JAS法(農林物資の規格化及び品質表示の適正化に関する法律)が改正され、有機農産物と有機農産物加工食品に検査認証制度が導入されることになりました。農水省認可の認定機関による検査を受けて認定されなければ、「有機」という表示は2001年4月1日からできないことになったのです。
 「有機」、「オーガニック」の表示が氾濫し食品が流通していることに対し表示に信頼性をもたせるため、又農産物が国際的に流通する食品に共通の規格をもつことが求められるため、認証制が強制力のある形で導入される事になったのです。それまでの「有機」の基準があいまいだったことによる混乱が大きな背景であり、適正な表示は消費者の購買選択の誤りを防ぐようにはかられています。
 しかし、生産者と消費者の声は制度に反映されたのでしょうか。多くの複合小規模経営の農家にとって有機認証にかかるコストは大きな負担であり、高温多湿な日本の風土では有機栽培の大規模化は困難であり、各地域で風土に根ざした生産方式と消費者との契約に支え合いがなければ成りたちにくいものです。
 そもそも有機農業、有機農産物は何なのか、昔の農業であり、自然景観に配慮しながら水や空気や土壌で生産者と愛好者の身と心を健康にする元気のある食物を作る方法だったように思います。安心で安全な食べもの供給は大切ですが、化学物質使用の有無にとらわれすぎると、確認出来ない農産物が大量に輸入されてまいります。
 これだけ自給率が下がって、食品の輸入量が少し途絶えればもろに影響を受けてしまう食料依存国日本です。おまけに輸入農産物の大攻勢で、価格低迷は農業人を減らし、減反のもとに荒地が拡がっている状況です。国際経済活動の中に食べものが、貨幣価値の大きく違う渦中に放り出されることに、不安を感じずにはいられません。食の基本は地場でとれたものを自然の営みのように循環させるのが一番です。
 宮崎監督のアニメ映画「もののけ姫」、「天空の城ラピュータ」、「風の谷のナウシカ」など見る機会がありますが、根底には自然との共生、大地、土の尊さを訴えています。「天空の城ラピュータ」のシータが「人は土を離れて生きられない」と訴える場面、「風の谷のナウシカ」では、人間に害があるフカイという菌や虫たちが、人間の壊した自然(特に土)を再生している事が明らかになる場面など、記憶に残ります。
 そのような想いで、私達生産者は愛好者と意志疎通をしなければと感じています。たとえ口下手でも懸命に話すと、農業の多面要素が話題となり楽しく新鮮に関わり合えるかもしれません。
 多くの方々に来園してもらいたいと思います。いろんな提言を受け入れ、みんなの思いと顔を思い浮かべ、自然農法、有機栽培の生産物を育てたいと願っています。





15.張るの春[2002/05/02] [↓] [↑]


 雪がみぞれに変わり、そして春光に木々が照らされ雨が降るようになると「春だな」と感じる。土手の土筆やふきのとうも顔を出し、それぞれの春を迎えた。
 この時期、入学、進学、就職、転勤とそれぞれに環境が変わり、夢や希望、そして不安が入り交じった複雑な想いになる。そんな、ドキドキ、ワクワク感は昔も今も変わらない。
 内気な小学生時代、外遊びは得意だったが、勉強はからっきしだめだったので、春は不安でいっぱいだった。
 中学校の入学式は前から2番目、真新しい制服を身につけ、男女ともお互いを意識するようになる。卒業して1ヶ月もたっていないのに違う何かを制服に感じるのだろうか。
 高校に入ると髪をしっかり整えバイクで通学していた。そこの倫理社会の授業で、哲学者の存在を知り、虚と実の違いを断片的に生活の中で体験したり、抽象的に日記につづっては具現化したりでかっとうしていた時代、時代小説や哲学書にはまり、坂本龍馬や三島由紀夫等を読んでいた。
 そして晴れて社会人へ、親ほども年の離れた先輩と一緒に仕事をする事にとっても緊張しきっていた。学生の頃とは違い、自分一人で考えなければいけないことが多く、毎日ハラハラの連続だった。
 あいまって、地域活動や演劇も連日連夜、会合、けい古が夜更けまでもたれ、会社の稼働率や標準化作業、均質、QC、マニュアルも多く、登社拒否症状態でした。
 いろんな体験の春があり、生活の方向、哲学心、好奇心を育んできました。
 今年も張るのある春が来ました。
 樹木の芽吹きと開花が、駆け足でいっせいに訪れ、ドキドキ、ワクワクの楽しみの春、背すじを伸ばして森林浴でもしましょうか。
 山あいで器を創り、食の極みを追求した魯山人の星学寮を天童の地へ・・・・・。さてさて今年はどんな春になるのでしょう。





16.2002盛夏[2002/08/01] [↓] [↑]


 日本人のふる里、農村にも暑い夏が訪れる頃となりました。山裾から入道雲が湧き昇り、プリズムの川面に銀鱗が光りおどっています。風土の恵みを受けた植物達もパンッと水気をたたえ、凛と太陽を向いて穫り入れを待っているかのようです。大自然は、今年も迷うことなく淡々と時を刻み、暑い々夏を迎えたのです。
 私達が生まれ育った故郷の地に、生活文化が時代の潮流と共にゆっくり進化して行くように、遠い昔から培って来た歳時を継承し創造しながら具現して行く人々、何事もなかったかのように四季のうつろいの間で営々と大自然に還って行きます。そんな生命輪廻の仕組みの中で生かされている事に、この頃気づかされます。
 私達は生命をつかさどる米や野菜や果物等を栽培しておりますが、自然と作物と一体となって生育課程を観て、ミネラル、多元素たっぷりの健康食物、機能性食物を作っております。身体が元気になり、健康で充実した感動の日々を送ってもらう事を願いながら、清浄な水や風味や有機栄養素を光合成作用で食物に詰め込んでいるのです。
 肉体と心の維持に欠かせない食ですので、遺伝子組み換え食品やBSE等の問題を含め生産現場との顔の見える関係が必要になって来ています。農業栽培体験を通して、動植物と土壌との共生やスローフードの考え方が育まれ、生活文化へつながればと気待するものです。
 作り手である生産者と食していただく消費愛好者といった関係の垣根をとり、生活者ひとりひとりが「農」や「食」を自分の生きていくテーマとしてとらえ、交流や体験学習で信頼関係を築く時代がきています。文化の始原である農と食は、これからますます重要になり、世界各地で起きている紛争の原因を良くみると、食料確保であることが多く観られます。
 食を考える事は、人類の種、そして地球、惑星に共に生きるすべての生命を考えることにつながります。魯山人が食の極みを追求した山あいの星の見える高台の星学寮は、食材に合わせ器を創作し、自然の四季の調和した宇宙曼陀羅の時空間ではなかったかと思われます。
 現代、経済構造や生産現場が急激にシフトされ、グローバリゼーションの波が寄せておりますが、自国の伝統、環境風土は守りたいと願っています。生命を紡ぐ食べものを自分達で作り食べる事の意義を唱えながら、明日の子供達に安全で健康な景観、歳時を残し守ってあげたいと思います。
 2002年盛夏、38度の真夏日に、蝉と子供達で山に登りました。入道雲が立ち、眼下の清流が暑く蛇行し、ゆったりと何事もなかったかのように流れて行きます。





17.分析[2002/10/05] [↓] [↑]


 秋本番の収穫の秋を迎え、稲刈りを終えたところに台風21号の強風で、りんごとラ・フランスが大量に落下いたしました。今、落ちた果実を拾い集め処分し、倒木したサクランボやラ・フランスの木々や、壊れた小屋の後片づけにおおわらわです。
 戦後最大級という台風に、被害を数時間で受け、春の整枝剪定から愛情を込めて、サクランボ、桃、ラ・フランス、りんごを作ってまいりましたが、自然の強い力に恐れをなしています。
 マスコミで報道されている、野菜とくだものの一部から、無登録農薬のダイホルタン(カプタホール)とプリクトラン等が残留検出された記事を見て、不安に感じた方も多いかと思われます。外国輸入産のホウレン草等や肉の偽装とあらゆる場面で問題となっております。
 しかしながら、当園では、生きる事のポリシーを大切としてとらえ、安全で健康な機能性食を創ることを心掛けており、土壌の微生物と小動物への影響に考慮して最小限の農薬散布を10数年前から取り組んでいるところです。
 その取り組み過程で、炭焼き窯を9年前から作り、土壌微生物の住み家として木炭を土に還元し、木酢液はカニガラのキトサンやニンニク、唐辛子等を入れ、抗菌力と害虫の忌避効果をねらい使用しております。
 したがいまして、問題となっている残留農薬は、桃、ラ・フランス、りんごのいずれの果物から不検出の成績書をいただいております。他の種類の残留農薬も出ない最小限の散布に心がけてまいりました。
 又、土壌の健康、安全度を調べる土壌検査を5月に行いましたが、理想に近い成績書をいただいておりますし、日本食品分析センターにより機能分析試験を以前より行い、安全、健康度だけでなく、味、品質を高める各種分析試験をこれまで実施してまいりました。
 以下、各種分析試験、項目を表示いたします。
 残留農薬検査
  桃      残留農薬 不検出 ┐検査機関
  ラ・フランス 残留農薬 不検出 │(財)千葉県薬剤師会検査センター
  りんご    残留農薬 不検出 ┘(株)エコプロ・リサーチ
 土壌検査診断書(自然農法文化事業団)
  自然に近い、良好な指標が得られました
 機能分析試験((財)日本食品分析センター(東京都渋谷区代々木))
  カルシューム
  カリウム
  ビタミンA(ルチノール)
  βカロテン
  総アスコルビン酸(総ビタミンC)
  リン
 以上、本年も安全で健康なくだものを生命をつむぐ食として、より一層自然豊かな、味、品質となるよう努めてまいりますので、これからも宜しくお願い致します。
 2002年10月5日 FRUITS OF WOODS OWNERS CLUB MORIYA





18.2003春 輪廻(りんね)[2003/05/01] [↓] [↑]


 屋敷裏の高場にある地蔵尊境内の桜が、西風に桜吹雪となり内庭に舞い踊っている。空はあくまでも高く青い・・・。茶色っぽかった周りの山肌が、一雨ごとに芽吹き、萌黄色になり、しだいに新緑が鮮やかな季節へと彩られて行く。里山の樹間を散策したり、川の瀬音をきいたり、豊かな自然と隣り合わせで暮らす楽しさを知る素敵な季節の始まりだ。
 先日、唐突に子供達に「いのち見たことあるか」とたずねたことがある。しかし答えが返ってこなかった。「これ、いのちだ!」とお米と芋をさし出したが、キョトンとしていて反応がない。間あって、ある子供から「いのちっていうのは、人とか犬とか動物にはあるげんと、米や野菜などにはねぇー」 と反問されてしまった。
 そこで、毎日食べているご飯やおかず等がみんなの身体をつくり、他のいのちをいただきますーといいながら食べているんだョーと解り易く説明したつもりだったが、けげんそうな顔をしながら帰っていってしまった。
 今年度より、小学生と中学生を対象にした農業塾や体験学習、食と農について教育を推進する事が決まりました。食育と農育は、生きる力と情操心を育む上で重要であり、今後、体験農園の普及、都市と農村の人々の交流を促進するグリーンツーリズム等が進められて行くと思います。
 農業は大自然から学び、食の農は春に種をまき、芋は潜芽をつけ、分割して土に植えつける。今年も、決まったように伝達されて来たいのちを育てる作業が行われようとしています。その種には、命を伝達するDNAゲノムが整然と配列され、種を育てる土壌と微生物、雨、太陽光、二酸化炭素、風土 のすべてが密接に関係しております。
 食べものと健康、残留硝酸態チッソと病気の関わりなど、食べものとの因果関係は結びついており、「いのち」を支える食材は安全で機能性にすぐれたものでなくてはなりません。社会問題となったBSE(狂牛病)の発生や産地偽装や、加工食品の食品添加物等、食品の安全に対する信頼が大きく揺らいでいます。
 今、生命をつかさどる産業の再構築はまったなしであり、山形の生産地では、食材へのトレーサビリティ(追跡可能性)を図り、地域農業を守る為、指標に向かって活動を開始いたしました。
 世界の中の日本、グローバル化した中での物流、利益追求の食材輸入産業は、ひたすら効率化を求め、農村の過疎や、自給率40%等の様々な問題をはらみ、多岐にわたり連なっている事に気づかされます。そうした現象は、都市、地方に限らず、暮らしと食が切り離されてきた要因ですし、農あるく らしが遠ざかったことでもあります。
 それらを解消することを願い、天童の星学寮(交流舎)から田舎の事柄を解り易くより深く、実践活動を積み重ねながら発信して行きたいと考えております。
              CONTENTS   プロジェクトZの創
                        バイオマスバレーの進
                       ジャズNANGO村の学
       2003年天童星学寮からの提案 FRUITS OF WOODS MORIYA





19.それぞれの時[2003/10/05] [↓] [↑]


 みなさんこんにちは。6月のサクランボに始まって、四季折々に、おいしい果物や山の幸に恵まれている、自然豊かな里の森谷です。
 今年は天候不順で、植物達にも異変が生じ大変気をもみましたが、なんとか実りの秋を迎え、ホッとしているところです。
 季節のうつろいは早いものです。
 雪解けの早春には、樹木の根穴けで冠雪が消え、清水が流れとなって古里の田畑をうるおします。
 冷夏には、弱光の日陽しを葉面いっぱいで受けとめ、ひたすら光合成をして、でん粉と糖を子孫のために果実に貯える。
 秋には、待ちに待った実りをもたらしてくれたお天日様と風土に、感謝しながら忙しく穫り入れる。
 冬には、山々の水墨画を見ながら、枝に積もった雪をかいて、木々と時空に想いを巡らしては、温泉に浸かりながら、炭焼きをして春を待ちわびる。
 「OWNERS CLUB moriya」の1年は、こんなふうに、ゆっくりと自然にとけこみ流れていきます。
 植物や昆虫、鳥、各々生命の時間があるように、動物には動物の時間があり、それぞれに時の流れが違います。出来ることなら出来るだけ、彼らの時の流れに合わせて、アグリカルチャー、心の耕生活を楽しんで行こうと思うようになりました。
 気候の変動があっても、自然の摂理を大事に受けとめ、自然を活かしきる。土と植物の生命力をより高め、安全で健康な食を育てながら時を過ごす。
 そんな、日々の時を大切にしたいと思われる方、機会を見つけていらして下さい。里山や果樹園をのぞくと、そこには、息づく植物や動物や星達の、静かでゆったりとした時空間が垣間見られるかも知れません。
                    時、出会いの里 moriya





20.暖[2004/04/30] [↓] [↑]


 4月も末なのに5分咲きのサクランボやラ・フランスの花に雪が降り積もってしまった。ここへ来て、季節はずれの強風や冷たい雨が連日降り続き、とにかく寒い。今の時期、果樹は一番大切な結実生育ステージなので、大変気がかりである。例年受粉をして結実の手伝いをしてくれる地蜂達が活躍する のだが、強風と寒さで極めて少なく、花嵐舞が今年は見られない。
 冷えた朝、丸太小屋の薪ストーブ(アンデルセン)に火を入れようと新聞紙に点火し薪をつっこんだが、勢いよく紙は燃えるがしだいにブスップスッと鎮火し煙くなる。おかしいなーと紙を足すがなかなか燃え広がらない。何回か繰り返しているうちに、丸太小屋は演劇舞台のスモークと化してしまった。
 そこでアンデルセン内の木々を全部取り出して、たまった灰と7メートルの二重煙突のススを取り出すことを決心して掃除をすることにした。案の定、大量のススが煙突内にへばりついていたのか、上部からドーッとススが舞い落ちてきた。
 十能(ジューノー)で灰とススを何回か掻き出し、各パーツもきれいにして空気の流れを良くしたところで、再び手順にのり新聞紙に点火し薪を入れ始めたが、今度は煙突上部に煙がスゥーと吸い込まれていく。続いて太めの間伐木や剪定枝を入れると、木孔に蓄えられた水気が弾けるのだろう、パチッパチッンと音をたてながら柔らかな輻射熱が冷えた身体に静かにジンワリと入り始めてくる。
 果樹のサクランボ、桃、ラ・フランス、りんごの手頃な間伐材は、アンデルセンの薪になり、太いものは冬場に行う炭焼きの材料になったりする。少し昔、枯れ杉葉や葉タバコの幹は硫黄をつけたつけ木(点火剤)で、里山の木と炭鉱等が大事で貴重な火力源であった。
 自然の火力で朝ご飯を釜で炊くので、決まって釜底にはおこげが出来る。それにタマリ醤油を垂らすとそれは香ばしく何よりのご馳走で、家族で囲む円い茶府台は、良き時代の日本であった。又、水も薪も貴重だったため、共同もらい風呂を近所持廻りで行い、鉄砲、五右衛門風呂を湧かしては茶菓を戴きながら近所づきあいをしたものだった。
 だから茶の間は地域情報交換の場で、老若男女いれての関わり合いは、農文化の結(ゆい)縁(えん)の調整や案内の場であり、生きた情操教育と日本の美意識、モラルの醸成される時空間だったに違いない。そんな柔らかな温もりの時を共有した先人を懐かしく想い浮かべる機会がこの頃多くなった。
 今、IT、サイエンスが高速で進化して、伝達情報、ナノテクノロジーの恩恵をどこでも享受されるようになりました。これまで、人々は無体験だったバーチャルエリア(仮想空間)に漂流し、実体験の無い関わり合いが尚希薄になって行く傾向にあります。
 かつて日常生活の中から、文化、モラル(徳)、美意識が育まれ、大自然の里山、川が連綿と堆積し、創り得られた風土や人格形成があった。有機的な地域の有用資源を再認識し、人生一瞬の時をスローライフ化出来ればと考えています。
 無限な宇宙のかなたに高質重のブラックホールか否か高密度なせめぎ、ゆらぎからビッグバンが起こり、衝突を繰り返しながら46億年前に原始地球が生まれました。それから現在までの46億年を12ヶ月計にたとえると、人の祖先ホモサピエンスが250万年前に誕生したのが12月の11時38 分といわれています。極めて小さいタンパク生命から、はるかなる3次元時空間をくぐり抜け、壊滅と進化を重ねながら、コラーゲンを網羅して細胞を紡ぎ偶然に創られたものらしい。
 みずみずしい生命輝く緑の地球で、生きとし生かされる者達の暖かい言霊とゆれずれる暖かい時空間をゆっくり堪能したいものである。





21.風土[2004/10/03] [↓] [↑]


 いやぁー、メチャクチャ暑い夏だっけねェー。
 ほして(それから)にっぽんさ上陸した台風は8つめだどぉー(だそうです)と、事毎に話になった記録づくしの2004年神無月迄の気象でした。連日うだる夏日を過ごし、大空を切り裂く直下型の雷様は、土砂の雨を降らし、そのパワーは恐れと怖さを感ずるものでした。
 世界各地で発生した風水害は甚大で、日本にも8ヶの台風が上陸して日常生活に大被害を与えました。長らく安定していた世界の気圧配置が、温暖化で気候と気象が変移しているのかもしれません。
 海水温の上昇や南極のオゾン層破壊が年毎に増大し、地球温暖化に歯止めがかからない状況です。地球温暖化対策の為、開催された京都議定書に本年秋、ロシアが調印を致しましたが、CO2排出大国米国は、いまだ離脱中です。途上国のCO2排出量を買い取り、数値を調整している状況下です。日本もCO2排出量が世界の5%であり、14%の減少を求められております。
 地球の諸地域がそうであるように、日本の山形も例外ではないようで、果樹生産地の福島、山梨の気象に近づきつつあります。温度上昇を頭におき、経済樹体の果樹に旬の生命力ある果実が成るようにしておりますが、気候風土の変化が気になるところです。
 故郷の生まれ育った気候風土の土地によって働く微生物は違うので、日常、命の糧として必要なものを、その住んでいる土地からいただく身土不二の暮らしと生活、それは健康に良いだけでなく日本の農業を守ること、日本の景観を維持する事につながります。日本の環境保全、気候風土にも役立つことを知って食をいただけば、楽しい文化生活(カルチャーライフ)になることでしょう。
 日本民族の食を大事にするなりわいが農業であり、土の文化(アグリカルチャー)は、心の耕をなりわいとしています。
 今、経済活動圏が世界規模で動き、地域により物質が溢れたり不足し困窮したり、大きな格差が生じております。その混沌とした現社会において大切な事はなんでしょうか?。地球上に瞬時の一生を借り受け、星空を見上げ緑の大地を拝し大自然の懐にいる、健康な身体にあるのではないでしょうか。
 三大病の癌、心疾患、脳疾患等、突然に起こるのではないようです。よく調べていきますと、毎日の食生活と暮らしにあるようです。その食を担当しているのが農業というわけで、川上に昇って、つめて考えてみますと、気候風土と土作りがいかに安全なものでないといけないかが明らかに解り考えさせられます。
 今、グローバルスタンダードに情報が走り回り、IT革命がより進化して、環境、エコロジーに配慮した製品を生み出す企業が各産業に浸み込み始めました。
 世界の地域風土や気象に配慮していない画一的なオーガニック、有機栽培(JAS有機)等々、これから改良することもありますが、健康体、安全に対する関心は、これまでになく高まっていることは喜ばしいことです。これからの健康体は、福利、年金、医療を含めて、自己責任、自己自立しなければならないように、各施策に盛り込まれつつあります。
 ここいらで立ち止まり、一考してみたいものです。時代背景もありますが、ここへ来てスローフードとかグリーンツーリズムとか、洋言語を見聞きする機会が多くなっております。
 イタリアの片田舎、ブラの町で誕生したスローフード運動、早さ優先で来たいままでの生活と暮らしから食文化を見直すことで、元々持っていた地域の食文化と生活を大切にする。スローフードとは、ファーストフードが味の均一化で世界レベルの消費者操作をしていることに反対し、普段漠然と食べている食物を、一度じっくり見つめ直してはどうかという提案です。具体的には、
 @ 消えつつあり料理や食品を守ること。
 A こだわりの高い素材や食品を作る生産者を守る。
 B 子供達を含め、人々に味と食育教育をする。
 C 楽しみながら食と暮らしをする。他
 人と自然環境の関わりがファーストに傾きすぎて、大量生産、大量消費、流通と、その歪みがいたるところに出て、環境問題、鳥インフルエンザ、BSE、新種のウイルス等の問題が発生しています。それらの事柄を防ぐべきスローライフを保存、再生しようというものです。
 これから、故郷の土地の味、家庭の味、伝統料理の風味と豊かさを再認識して、楽しい食卓から、コミュニティー、文化の再生(ルネッサンス)を行おうと考えております。





22.包[2005/09/24] [↓] [↑]


 交流舎のブナ、エゴ、ハゼが色付き始めた。4年前に建築したログハウスの西側に植樹した幾多の自然木が、年月を経て根が張り大きく成長して、優しく包み込んでくれている。
エゴの花  雪解けの遅い今春、ブナの葉芽は天に向かい展葉し、エゴの木は重さに耐えることが大変なくらいたくさんの純白の花を垂れ優雅に咲き溢っていた。
 交流舎の前にそそり立つ川向かいの稲荷山は、切り立った岩場に、松の木がガシッと根を張り、紅葉とのコントラストが実に美しい。流れる川面には、銀鱗が飛び光り、川辺には可憐な野花が咲き、湿潤な空気が満ち溢れ、小鳥のさえずりが透けてみずみずしく聞こえてくる。夏には河鹿蛙の鳴き声が岩肌に共鳴し、日ぐらし蝉達が鳴いていた所だ。
 良く晴れた日、小学生の頃皆と弁当開きのため登った稲荷山に行った。一歩一歩登って行くと、豊かな緑と、眼下に集落が段々と小さくなっていく。一望できる中腹で休んでいると、昔弁当開きした頃の光景が、あたたかく懐かしく思い浮かばれる。弁当の中身は白いごはんと漬物だったが、無心に実においしく、キャキャいいながら食べていたものだ。
 緑多い木の下にあおむけになり、手足をいっぱい広げて寝てみた。何ともいえない安らぎと至福感が身体中に駆け巡り、大地との一体感を覚えた。
 又、透き通る青空と満天の星を見ていると、刹那と宇宙軸のはざまの中で、時間を超越した感覚におおい包まれている事に気付き体感することが出来る。思考しない、無知、無意識の中でも、緑の大気と宇宙は、潜在的な力で影響し合っていることを認識し、太陽系銀河団に共生するあまたの水生命生物は、関わり合い帰依している事に気づかされるのだ。
 地球上に共に生きる関係は、地球(ガイア)という惑星に種々の条件で偶然発生し、生命が重なり進化し紡がれている。最初は単純アメーバ状の原核細胞の内のミトコンドリアや葉緑体のもとになる原核細胞に取り込まれて進化していった。すべての生物が細胞分裂を繰り返し、DNA(遺伝設計図)をそなえ、関係を保ち続けることにより大気と水の地球号に包まれ存在する。
 我々60兆の細胞人間の始祖は、原始生命の内部生命系、外部生命系、循環生命系、地域生命系、地球バリア生命系と多重層の中で包み込まれている。宇宙の中に偶然に出来た緑多い青い地球に、水生命は生かされ包まれている。
 ところが地球社会のありようは、有形無形の環境破壊を引き起こし、二酸化炭素による温暖化なのか深海から流れいずる潮流が蛇行し、海水温が上昇し大気流を作り、異常気象が災害をまねいています。
 又、言われ続けて久しいダイオキシンや環境ホルモンのように、人間が生み出した無数の化学物質の中で、微量でも生命をおびやかし種の存続に影響を与えてしまうものや、輸入大豆、トウモロコシの遺伝子組み換え食品が、食卓に知らず知らずの内に加工され出回り始めている。
 生命倫理上問題のクローンのように、有史以来、自然の共生摂理を超える技術など、不安がつのります。森の空間から出没した、各変異ウイルスの存在と広がりも気になります。
 オゾンバリア層内で越えてくる硫黄酸化物や放射能の影響は、川や湖沼を汚し、森を枯らし、農作物にも被害を広げていきます。
 人的環境破壊による共生系生命の危機は、地域共生系から地球共生系規模へと、今広がっています。しかも、目前に迫った人口減少社会をどう生きればいいのか、どういう社会を描いていくのか、さだかに見えにくいところです。
 しかし、明日を見いだそうとするなら、今立っている位置を見定め、ここまでの道筋を冷静にふり返り点検しなければなりません。
 近代化の光と影を問い直し、人々の生活の質やライフスタイルを考え、未来へ向かう足場を築いていく時期かと思っています。
 山の頂で食べたおにぎりと水、おいしかったァー。





23.温暖化[2006/05/27] [↓] [↑]


 近年の熱波や北極海の氷の減少が人間活動によって引き起こされ、地球温暖化が加速し続けている。長い地球の営みの中で、短期間における2〜5度の気温上昇は、大気中の温室効果ガスの急激な増加が主な原因である。
 地球規模で起こる異常気象は、中世代から形成されてきたオゾン成層圏の気流の変化によってか、エネルギーが蓄積されやすくなった。1970年代以降、北極海の氷の30%が減少して海水面が上がり、また、南極上空に出来たオゾンホ−ルの拡大で、太陽放射、海面水温(エルニーニョ等)が変化しております。
清流  有害な紫外線から生物を守るオゾン層破壊の原因となるフロンやハロンは、国際社会の排出規制といのちを守るオゾン層保護策が有効に働き、オゾンホールは現在最大であるが、2020年代半ばには縮小しはじめ、今世紀半ばころには1980年レベルになるとした、喜ばしい予測がでております。また、車が俳出する多量の二酸化炭素を減らす為に、バイオマスエネルギー(光合成=光熱量)スィートソルガム(サトウキビ)や、雑草を酵母を用いてアルコール発酵してエタノールメタノールに変えガソリンに割り使用することで、二酸 化炭素を減らすことが実用化されることになりそうです。自然環境に優しい太陽光発電や、空中より水素を取り込みながらの進む方法、真空間永久動力学を駆使した動力装置は出来ないだろうか。
 熱帯雨林で営々と交換されてきた命をはぐくむ光合成(水と二酸化炭素とで生み出す酸素)の繋がりは、現地の貨幣交換経済の影響を受けて、木々の伐採等で開墾、造成され温室効果に拍車をかけている。私たちの体内を循環する8%の血塩と酸素は内海で創られており、光合成作用は膨大な酸素を作り出し、二酸化炭素を珊瑚や吸着岩に閉じ込めてくれている。
 化石燃料の消費で成り立つ経済活動は今、経済新興国の発展により河川から沿岸海洋を隔て、地球規模で環境汚染を引き起こしている。未来につなぐ緑の地球号を防衛するため、第1回2000年京都議定書、第2回2005年オタワ議定書(世界の二酸化炭素排出規制総量要綱遵守)を世界各国が履行し、アメリカの加入と、割り与えられた二酸化炭素の排出量を守って自然環境にやさしいエコロジーな産業経済活動が、今企業に求められております。
 私たちの食とくらしを享受してゆくには、日々の人間活動が深く環境に関わり合ってることを意識して、個々の立場でなるべく自然に負荷をかけずに生活をしていきたいものです。
 めぐり来る麗しき美しい日本 最近、温暖化現象と異常気象は田舎にもしのびよっております。2005年やまがたの冬は小雪といわれ、12月までは暖かい日が続き暖冬かと思っておりました。カメムシの生息数や螳螂(カマキリ)の巣が小木の下方にあったので、雪は少なめと郷の古老が語っていたのである。
 しかし、師走の13日から連日の豪雪で、2006年早春まで雪片付けにおわれる事となってしまった。樹園地も直ぐ根雪となり、枝折れと鼠の根幹への食害が2000年にも増して多くなりました。
 春4月からの冷気により各果樹の開花が10日程遅れ、サクランボの収穫が6月末頃より7月10日頃になりそうな気配です。昨年のように温暖化の影響か急激に気温が上昇すると、収穫後の輸送途中等に痛みやすくなります。さくらんぼは大変鮮度管理が難しい農産物であり、品質管理の徹底が必要です。劣化は特に輸送途中の温度変化に大きく影響されますので、今年は航空便を使い常温で翌日配達を心がけてまいります。
 昨年のさくらんぼは、低温、霜害による受精不良と収穫後半の猛暑で、大変苦慮しました。これから早い時期の猛暑を想定した作業を組み立てる必要があります。
 ちなみに、昨年のさくらんぼハウス内温度は、放射温度計で測って見たところ、果実温度が37.5℃、葉面温度48℃、雨よけハウスパイプ温度は70℃を超えておりました。初夏から出回る旬のさくらんぼは、果実温度の低い朝採りを基本として、一連の収穫→選果→荷作り→発送→お届けまでの行程を、より良い環境で進めなければなりません。
 樹から収穫したさくらんぼは、時間の経過とともに鮮度が落ちてまいります。旨味と鮮度を極力保持して皆様にお届けするために、園内でワンランク上のさくらんぼを調整してお届けしてまいります。
 さくらんぼが終わると、香りの水菓子、桃の出番となります。蝉の鳴く猛暑の日中を避け、朝霧のたちこめる早朝からの採り入れとなります。朝露の園地に行くと、桃の木にベルベットの赤い実が、水気をはらんでたわわに実っております。桃の表面には細毛があるので、肌に触れないようにしてシュシッと収穫して行きます。
 山の裾野から湧き立つ入道雲(積乱雲)、大きく広がる青空のもと、フルーッソムリエの俺は皮ごとかぶりつき味見をする。指間から滴る果汁は、少年時代の叙情風景を甦らせてくれ、色つきの温かいものが懐五感にじーわぁーと立ち昇ってくる。
 こころと五感身体の機能を健やかにする果実や穀類は、微生物豊富な土壌と、ほんまもんを目指した風土と人(火、水、光合成)により生まれます。
里山がもたらす清浄な空気と水は、いのちを育み多くの葉緑栄養素とミネラル分が含まれて微生物群の棲家となり、そこから穀類、昆虫、魚、小動物達の互いのいのちの交換と循環が始まってまいります。
 食物連鎖の始まり光合成バイオマスは、古代から連綿と堆積土着してきた生き物たちの食の糧になり、栄養素は川をくだり、プランクトンは海へ注ぎながら全てのもののけにしみわたり、こころといのちの糧を私達に授けてくれている。
 地球を守る微薄なオゾン層は、宇宙からの太陽光をやわらかく大地に降らし、生きとし生きる者達へ、木陰から爽やかなそよかぜと森からグリーンシャワーをプレゼントしてくれる。
 無限な宇宙空間の恒星から舞い降りた51元素を基にいのちが育まれ、縁(えにし)により生かされている。太陽系から千二百万光年離れた渦巻き銀河星団M81や、他の星で年老いた星や生まれつつある若い星の生成過程や構造がかいま見られる。ブラックホールに吸いこまれる星は、創造を超える質重にゆらぎ軋みあいながらビッグバンが繰り返される。極、稀有、偶然の中で、地球は自転し太陽の周りを公転して、日々があり、年月があり、バリア層があり、季節毎の記憶が自然を活用する方法を確立してきた。
 そこに、自然と人間の生と死の営みと祈りの世界をつくりだし、新しい文化を創造するようになった。私たちの精神文化は、農のくらしから派生し、奥深いところで水や、風や、土と結びついている。鎮守の森から聞こえる祭りの賑わいと直結していたはずの社会が、経済価値を追及するあまり、過去の記憶を刹那に無意識に忘却している。今、記憶を邂逅し、自然の豊かさ、人々が支え合う世界 安心感に満ち無事な生き方を思い起こし、いきものに対する普遍の技、仕事の文化を再生する(青い鳥運動)平成ルネッサンス時 代である。
 はるかなる時空間で紡がれた自然輪廻のオゾンを、近未来の星の子らに残すことが、大事である。
 5月雨 空気といきものすべてを浄化してくれる。





24.香[2006/10/07] [↓] [↑]


 庭先の金木犀の香りが秋を運んでくる。
 あわただしく何気なく毎日を送っていると見逃す季節の変わり目を、その甘い香りが秋を告げてくれる。黄色い小さな星型の花は目立たないが、良い香りはそこらに広がり静かに息を吸いこむと顔が上向きになり、自然と目をとじている自分がいる。
 金木犀とコスモスの花が咲く頃、学校の校庭で大運動会があった。
 遊ぶことが生活の大部分だったので、秋の大運動会は楽しみだった。
 1960年代の行事は、子ども達だけでなく家族そろっての地域のお祭りだったからである。いろんな競技種目ごとに得点がつけられる地区対抗戦なので、本気モードの大人達は真剣に取り組みすぎて、時には喧嘩になるほどだった。
 徒競走の脚力と腕力を鍛えているお父さんも、お母さんも子ども達も、みんな一緒になって熱戦を繰り広げ集中する。次々と競技が進んで、得点を見ては一喜一憂し、昼食時には校庭の桜の木の下で家族の弁当開きとなる。
 そして歓声が響き渡る中、いよいよクライマックスの地区対抗のリレー。子どもや大人も老若男女の別もなく、文字通りの総力戦。優勝チームには大得点が加算されるため、綿密な作戦が練られる。学年の低い子からスタートして順序よくバトンタッチされてゆく。花形のランナーは、地区一番の俊足のお父さん、何人もごぼう抜きにして優勝なんかしてしまうものならその日から田舎の一躍大スターであった。
 年一回の大イベントが終わり、裸足の砂を払い落として、家路に向かう頃は野の花やすすき野が夕陽に染まっていた。粉塵たつ道から集落に入ると、土壁と藁葺き屋根の軒下を這う霞は風呂を沸かす亜炭のにおいを和らげてくれて、叙情の良い香りに昇華させてくれた。
 いまでも、それらの香りに出会うと、60年代の光景が瞼の裏に残像として脳と左胸と脊椎間を駆け巡り、想いに馳せる事がある。里の大きな栗の木に登ってイガ栗を落としてはイガを両足で開いて取り出す。アケビやきのこを探しては野山を駆けずり回る。そんなサバイバルな遊び体験から五官を修養して、人は自然に包まれた生活を作り出して生きてこれたのかなーと思う。
 天高く人馬肥えるこの季節 スポーツ、芸術、食欲に・・・・
 日頃何気なく流されて過ごしがちだが、もっと一期一会、瞬の秋を感じたいものです。
 西山に落ちる峰とのコントラストな赤墨な残照、鱗雲上空からの放射光と碧空、風に揺れるすすきヶ原、冷気が塵を地に留め濁りのないすっきり見える星月、色づきはじめた木の葉、秋にはいろんな香りの世界が満ちあふれている。





25.食べ食べられる[2007/09/29] [↓] [↑]


 小さな生き物は、それより少し大きな生き物にそれはさらにその上の生き物に食べられ、大きな生き物が死ぬとその屍を小さな生き物が食べて生きてゆく。
 そうした仕組みになっているのを連鎖といい、その頂点に立っているのが人間です。食べ残しや、排泄物などのおこぼれを食べている生き物もいます。地球上に住んでいる生物はお互いに意識する、しないに関わらず何らかの関連を持って食べ合っているということになります。しかし人間がその頂点に立っているとは必ずしも言えない事件が私のもとにたびたび発生しています。
 雨上がりに近くの山手の草むらにほんの少しでも入ると決まって俺の養分を吸いに来る生き物がいます。たいていは足のふくらはぎの元の当たりです。見ると緑茶色のヒルが張り付いているのです。皮膚に張り付いているので強く引っ張らないと取れません。記憶を辿ると昔は皮膚にできものが出るとヒルに悪い血を吸って患部を治療していたこともあります。それ以外にもブヨ、蚊、アブ、さらに水虫、カビ、腸内細菌、など生き物の頂点に立っているといわれている人間の養分を食用としている生き物達沢山がいるのです。そうなるとどの生き物が頂点にいるのか判らなくなってしまいます。私は植物から動物まで食用として頂いておりますが食べる側に位置していることは間違いありませんが、上記の事実からすると食べられる側にも位置しているようです。
 地球に住む生き物が全てこの様な関係にあり、私が生きて存在していることは地球の他の生き物の繁殖に役立っているということになります。その意味でも長生きする事は生命の星、地球のために役立っているという事になります。無理があると考える方もいるかもしれませんが、そう考えると健康に生きていくことの意味が地球規模で重要に思えてきます。「そうか俺は家族、知人のためにだけ必要とされているのではなく、地球規模で必要とされている人間だったのだ。」と改めて想い体をいたわって今夜もお酒でも・・・・?ということになります。
 以上、事柄は違っているように見えますが、微生物、虫、動物 、人間の心の襞、風土、世界経済、宗教、5次元宇宙等々食べる食べられる輪廻の環境時空間で今日も生かされている事に気づかされます。





26.汽車の旅[2008/04/30] [↓] [↑]


 冬場に宮沢賢治が生活した花巻・盛岡・雫石にいってきた。
 1月18日7時47分発の普通列車でさくらんぼ駅から新庄駅まで行き乗り換えて横手駅に向かう。大石田から積雪量が次第に多くなり峠の及位駅から湯沢あたりになると積雪が1メートルを越えてきた。
 JR構内の屋根は年末からの雪が積もり年輪となりキノコ笠のようだ。少ない乗客も寒いのか誰も無口でワンマンカーの自動アナウンスが駅名を告げている。
 電車が走り出すと風圧で線路上の雪を巻き上げるのか地吹雪となり水墨画の雪景色はとたんに見えなくなってしまう。乗り換えの横手駅に15分遅れで着くと駅はずれに2両のディーゼル気動車が待っていた。せわしく乗ると山あいを蛇行しながら軋む音を立ててひた走る。自然豊かな雪国のSL機関車の旅をしている感覚になってくる。
 錦秋湖駅あたりから集落の人や温泉客が乗ってくると生活の息づかいが感じられる。北上の町が近くなると雪は無くなり人々と町並みが次第に大きくなってきた。北上線から東北線に乗り換えると途端に乗降客が増し、矢巾駅周辺は盛岡のベッドタウンとなり今風の家が建ち並んでいる。
 盛岡駅で星めぐりの音楽が聞こえる食堂に入り定食を食べ賢治ワールドホテル・森の風に着いたのが13時30分で、東北自然農法研修会が既に始まっていた。
 山間部、里、村、町、街を気動車に揺られていると、田舎の原風景が次々と車窓に展開してトーキー映画を観ているかのようだ。映画ロケーション地を探訪する監督の面持ちになってくる。道中岩手に入る頃には銀河鉄道の夜・よだかの星・永訣の朝等思い浮かべ、あれやこれやを想い廻らす自分がいた。
 花巻の宮沢賢治記念館では童話「注文の多い料理店」がファンタジックな漫画で上映されている。お腹をすかした二人の狩人が、"注文の多い料理店"と掲げられたレストラン「山猫軒」に入る。注文の多い賑わった料理店と思いきや、注文されたのはお客のほうで山猫が狩人を食べてしまうと言う風刺のきいた童話だ。
 狩人を都会人とすれば賢治の理想とした農村のイメージは、土着食材を土着人がいただくところがあるのではと、勝手に解釈している。ピザのレストランといっても、イタリアンとかフレンチ、あるいはアメリカンと今流行の都会の食文化を持ってくるのではない。普遍な風土の中にも、ほんの少し視方と意識を変えるだけで光ってくる料理や風景が、たくさんあるにちがいない。
 賢治の視点は、遊びに学ぶところは多くイギリス海岸の数多の宝石・銀河鉄道はどこから離陸して空の駅に向かうのか?宇宙の構造、51元素の絡みなど好奇心と学びが気象学や土壌学の研究になった。
 頭と身体に反応する食材は、賢治の時代の比ではなく地場産の食材から海外に多く依存している。穀物類がバイオ燃料にまわされた事と干ばつの不作で穀物がひっ迫している。又ファンドマネーがオイルとシカゴの穀物相場にも入っていると聞く。中国やインドが生産国から消費国になり水産資源を含め世界の食料が日本に十分に供給されない不安が現実のものとなってきた。
 穀物価格は高騰し世界の各地では飢えに苦しむ人々がいて暴動も起きている。これまでは、地球環境温暖化対策がメインだったが、世界の食料供給を調整する会議が必要になってくる。どちらの案件も地球規模で関連し深く結びついている。
 国は生活者にもっと情報を提供して自給率の改善をはじめ、将来の食料危機に備えるライフスタイルを真剣に実体確認にしていく必要がありそうだ。昭和の初め宮沢賢治が人々からでくのぼうと呼ばれながらも農民総芸術論を唱え羅須地人協会を設立した。
 「未完成これ完成である」とした考えは一度きりの出会いだった新庄の百姓青年松田甚次郎にも戦前に受け継がれ、後に松田が農民劇「水涸れ」や「土に叫ぶ」を発刊し話題を呼び師の宮沢賢治の遺作を羽田書店から出版して全国に広がった。今日では「21世紀の思想家」希有の天才詩人童話作家といわれるが、松田が紹介する役目をはたした。
 これから、自分の食いぶちは自分で作るくらいの覚悟が必要で農業を取り入れた健康態な食と暮らしが必要になってくる。普遍で持続可能な暮らしぶり、現代版、国民総農芸術を年度別未来計画化して実践しなければいけない時代がきたのかなーと思っている。





27.ルネッサンスカルチャー・間[2009/04/25] [↓] [↑]


拝啓
 新緑の季節が美しい。里山の緑も淡く色づいて木の芽も萌え初めた。津々浦々の故郷も光と雨を受けて地域色の希望の春を今年も変わらずに迎えた。
 本日4月25日は最高気温が摂氏11度C、さくらんぼ等の果樹にとってこれからが結実を左右する大事な時期なのですが天候に恵まれません。週間予報でも寒さと雨が続きますので農作物の結実が心配されますので鳥の羽で作った棒で人工授粉の実施が重要な年です。悪天候が続いているために花粉の出も悪く受粉の手助けになる訪花昆虫の蜂が飛ばないからです。
 ですから山形県では特産品のさくらんぼが結実するようにとテレビや新聞・広報車で人工授粉の勧めや防霜対策の喚起啓蒙をしております。今後の対策としては悪天候と開花状況を見据えた細心の肥培管理が必要となってきます。
清流02  フル−ツの森・森谷果樹園ではご注文を頂いた皆様の顔を思い浮かべながら業を土穣・果樹・水圏・大気圏に施して笑顔の収穫を迎えたいと思います。果樹園から見える霊峰月山・水晶山。稲荷山の移ろいはいつもと変わりませんが気象は変わりつつ社会状況は混沌としてきました。
 思えば10数年前にバブルがはじけ不良債権により破綻した金融機関に税の公的資金導入や、冷え込んだ消費マインドに地域振興券を配布するなどしましたがあまり効果はありませんでした。(我が家ではもらえませんでしたので?)一方、民間企業ではリストラが盛んに押し進められ官も民も拡大路線から縮小へと全ての組織が動き始めたかに見えました。これまでのような経済発展が望めないとして新しい価値観が押し進められたような記憶があります。政治と社会学の立場から規制の見直しと解除が図られて生き方はマイペースとかマイオンリーとか個性重視の方向に偏重して人との繋がりやコミニテイも希薄になるはじまりの時代だったように思います。
 そしてここ数年には、富豪の出資金や金融機関の潤沢な金がプライムローン等の投機マネーとして世界を席巻しましたが世界の金融バブルが昨秋に崩壊しました。金融商品の幾通りの組み合わせが原資を不明瞭にして世界の金融経済が未曾有の不況になっております。日本も外需輸出頼みの産業構造から受注が急激に減り不況になっております。対策として雇用と企業存続のために公的資金注入が国会で決定し、景気浮揚試算2%の分の定額給付金が配布されました。
 繰り返されるバブルは資本主義形態のロンドサイクルのようで時の場当たり施策に反映されて国民が本来安心して暮らせる社会制度保証の確立や国のありよう体系に繋がらないように思われます。賢明な民は政治とメディアに左右されず事の本質を見抜いております。
 日本はエコロジーに配慮した省エネ技術を得意としておりますので確固たる中長期政策の方向付けが未来の次世代産業の育成となります。併せた福利厚生の安心プランと省庁と業態を越えた未来予想図を示し実行することが信頼と安心に繋がり国民の前向きに生きる活力と希望を育む礎になります。皆が誇りに思える国つくりになります。
 世界の秩序・制度や仕組みの転換期である今こそ、個人の立場でもゆったりと数多の事柄に関わり合いながら気づきのある生活をしていければと思います。自然の山野草や動物や旅人に話しかけ先ずは和んでみてはいかがでしょう。私たちの懐に抱いている柔らかな時空で間を共有した先人との関わりから明日への生きる教示を頂きたいものです。
 過ぎ去る月日と季節の移ろいの早さに驚きませんか。地域風土で営々と継承されてきた有形無形の歳時記を思い起こし山河を駆け回り遊びに興じた野哲学の時空の間を思い浮かべております。自然との関係や家族との関係、地域との連係、都市と農村の関係、いろんな関係の中でいろんな統合性に文化が創り出されていくことの妙味。
 再生文化(ルネッサンスカルチャー)は環境と自分の中にある素養と普遍が折り重なり動機となり人との関わりのなかで紡がれてゆきます。決して自己完結するものでは無く一生涯にあまたの関わりを経ながら揺らぎ・意志が昇華し磨かれてゆくように思います。
 自然とともに生きる。日本には恵まれた素敵な四季の自然のリズムとバイオリズムの間があります。懐柔する心根は良い人達が充ちております。小さい畑に旬の野菜でも植えて空を見上げると四季折々の彩りが眩しく透けて見えてきますヨー。
 あなた様のご健勝とご活躍を祈念申し上げます。敬具





28.原点・縁[2012/05/18] [↓] [↑]


 皆さんこんにちは、フルーツの森・森谷果樹園の好奇心旺盛な森谷光夫と旅行好きな優子です。

優子と光夫  山形県天童市で四季折々に、さくらんぼ・もも・ラ・フランス・りんご等を自然(土圏・日圏・風圏・水圏)に習い農業を営んでおります。
 就農前の40年程前に青年活動での語らいや書籍「有吉佐和子・複合汚染 / 福岡正信・自然農法 / レイチェルカーソン・沈黙の森 / 賢治精神の実践松田甚次郎」などで農の奥深さを知り共生塾やグリーンツーリズム等の各種会合に参加して自己啓発に努め研修実践してきました。

 長い年月の中で培われてきた農本来の姿に立ち返り「地域のふれあい」「人と自然環境に優しい生活と暮らし」のため人や土や樹との共生を今後もめざしてゆきます。 土壌には厩堆肥、木炭、魚の発酵エキス、米糠、カルシューム、各種ミネラルを生育ステージ合わせて施して安心、安全、美味しい果物をつくるために樹にお手伝いをして精進しております。

さくらんぼの花は山形に春を告げる。純白で可憐な花が一面に咲き誇ると心も弾む。
 遅れていた屋敷裏にある地蔵堂の100年桜もゴールデンウイークを前に開花し、追いかけるように5月1日からは果樹の花、さくらんぼ、スモモ、もも、ラ・フランス、あんずが一斉に咲き初め待ちわびたうれしいワクワク、ドキドキの春が来ました。

 さくらんぼ園では水鳥の毛羽たきを使い受粉作業して結実を促しております。地蜂や蜜蜂さん達も花々間を群舞して受粉のお手伝いをしてくれております。人は10月10日、さくらんぼは55日程です。
みなさまに初夏の薫風と共に6月下旬から香り立つ味わい深いさくらんぼ「佐藤錦」をお届けすることを楽しみに生育に合わせた業を施してゆきます。
自然は美味しい
美味しさの基本は自然です。
 水と風と太陽、四季の変化に富み昼夜の寒暖の差からみずみずしい果物が生まれます。
 果樹園の果実のひとつひとつにはいっぱい美味しい自然がつめられています。

 大地に伸ばす根群は樹を支え草の根は土を耕し通気性を良くして微生物の住みかをつくります。
 春から晩秋にかけて雑草を刈り取り敷き込みます。豊かな果樹園の土壌は根粒菌が空気中の窒素を固定し、他の多種植物は各種養分を作り出して微生物や土に還元し豊かな土壌を創り上げてゆきます。

 私達の周りにある大気2酸化炭素は樹の葉で光合成されて酸素を産み果実や穀類を、供給してくれます。生き物たちの呼気と屍は豊穣な生きた土壌をつくり上げます。
 私達のいのちは、すべて植物やいのちをいただくことで支えられています。
 宇宙原資の鉱物から地球大地が創られて自然循環する過程の中で仕組みが構築され成層圏内地球上の普遍的な生活の営みがあります。

+αをめざして
 作物に有用な土壌微生物の活躍は味の決め手になるアミノ酸、酵素、核酸エキス他ビタミンなど微量で作物の栄養や健康に大きく影響します。それらの源、厩堆肥の腐植フミン酸は苦土と燐酸を連結して花芽と実の充実に寄与します。魚の発酵エキスは酵素や核酸は味にこくと深みが出ます。米糠の燐酸分とフェチンとビタミンEはふくよかな旨味と健やかな細胞を醸し出してくれます。カルシュームは細胞数と細胞壁を丈夫にして組織を健康にする。ゼオライトは土壌の吸着と能力を高める効果があります。海草などのミネラル分を施すことにより力強い自然な味と機能性のある食べ物が生み出されます。まさに植物、果樹は人の組成と基本同源です。

量より質
 整枝剪定で枝の性格を見極めて切る。枝葉にいっぱいのお日さまが当たるように薄く枝を配置して果実への養分転流を促して美味い果物作りに努めています。
 植物の波長は8メガヘルツ程、CO2、マイナスイオン、月の満ち引き等と同調して生育している。
 摘雷(てきらい)摘花、摘果を早くして養分をギフト果実に集中させています。
 果実の数を通常の5〜7割程度に制限して旨味を醸し出しております。


手作りくだもの園 フルーツの森・森谷果樹園

FRUITS OF WOODS ■■ わたしたちは水晶山麗から
MORIYA ■■ 安心でおいしい果物を
OWNERS CLUB ■■ お届けします。
 





29.♪♪ 春本番 ♪♪[2013/04/21] [↓] [↑]


 今冬も雪が多かった。雪国の春は名ばかりで、立春に始まる二十四節気最後の大寒からは、冬を迎えるかのように雪がしんしんと降りしきります。
 雪国で春を感じられるのは、日毎に日が長くなり、晴れ間に広がる雪原の雪結晶にきらきらと反射する光の春を感じる頃から始まります。
 誰も訪れることのない雪の深山にひっそりと咲く黄色いまんさくの花、川辺に銀色のベルベットを纏った雪柳がキラッキラッと川面の流れに光りながら早春を迎えに行きます。

 もうすぐ・春本番、雪国もいよいよ桜の季節をむかえる。冬が長かった分、待ちわびた花への思いはひとしおだ。
 追いかけるように果樹の花々が咲き誇り、蜂達や風媒の手助けをうけて花粉が柱頭に受精して、初夏のさくらんぼ、真夏の桃、秋のリンゴ、梨等の豊かな実りを、私達に与えてくれている。
 特にこの時期、北国の故郷を包み込む残雪の山並みと花のコントラストが素晴らしい。
地蔵尊境内の桜  母校の校歌も、近所の海鋒義美氏が作曲し、土井晩翠氏が故郷の山々を詩にしている。1番♪鳥海山のすえ遙か雲井の果てに眺めやりさらに近くに月山の影の雄大見るところ村山平野一角に山口小学校は立つ
 私の住む天童市川原子は、裾野に水晶の山、近郊に葉山と月山、遠方には朝日連峰と飯豊連峰がそびえ立ち雪をたたえた山肌が群青の空にひときわ映えて見えます。

 地蔵尊境内の100年桜がまもなく咲きますが、山容と合わせて拝すると、いいも知れぬ郷愁と馥郁たる気持ちになります。雪国に住む人々にとって楽しみな季節で、宝物であります。
 古から、春夏秋冬の微妙な時節の移ろいに情趣を5感で受けて、美意識や宗教観や文化風土を創り上げてきた。樹齢千年を越え歴史と風格を示すエドヒガンザクラの釜の越桜、久保桜、明神桜、薬師桜の古木、烏帽子山千本桜の古木が朝日連峰の山嶺にあり、桜回廊として春の歓喜を積み重ねてかみしめてきました。

 季節の廻りは移ろい、清流にざわめく若鮎の恋、山裾から立ち昇る積乱雲、高空に染まる茜雲、趣とカルチャーを謳歌する紅葉の秋、冬は木枯らし吹いて獣道にもさんざめく昴星。
 微かな遠い記憶から連綿と繋がりきた生命の輪廻が、幾世代越えて、静かに刹那に巡り来る。

 そんな冬から春の農閑期は、過去の歩みを邂逅して、大事な愛好者様との交流を深める大切な機会です。また農業(百姓)をなりわいとする者として、天地の恵みに感謝して豊かな実りを祈りながら、1年の作業計画に想いを馳せる楽しい時空間でもあります。
 今年も、土穣を基盤に、光エネルギー(光量)が産む、動植物の命をいただき人へと廻る一瞬の命の交換と循環の仕組みを理解して、樹体とみなさまと語り合いたいと願っております。

 農業は、古から連綿とした結いの生活史や伝承があり、業、行がある生命、生殖産業です。
 古から伝播し繰り返されてきた、土から出来たいのちをいただいて生を全うする営み、であることから理解することが大切です。これまで培ったくれた環境、今の瞬間の時間軸、素の自分を大切にして状況が揺らいでも達観してまずは今を楽しみながら動くことが大事です。
 後の事象は、時の流れと共に受け止め方や解釈の仕方が変わってくるものですから、

サクランボ園と園主  今、社会の混迷は、真の農業の姿、未来のいのちへの欠如に、その主な要因があるのではないかと考えています。野菜工場でLED照明と溶液を使用して栽培された産物は、体位と精神に与えるいのちのエネルギーは微弱と考えます。むしろ、心と身体のバランスを崩しかねません。単細胞から魚類、爬虫類、進化し地球上に存在した我々の祖先、幾多の困難な環境変化に対応して培った遺伝記憶装置の螺旋DNA、60兆個余りの組織細胞、脳幹、交感神経、副交感神経の絶妙なコントロールは、いのちの食から派生してできて自らの体内で連綿と創造されては蓄積され機能してきました。

 これからも、普遍・実体・実像・森羅万象の環で関わり合いながら、過ぎ去った日々、今、未来へ、これまで培って進化した体位と精神を織り重ねて次世代へと繋がれてゆきます。
 ♪♪もうすぐ春本番ですねっ♪♪
 フルーツの森、森谷果樹園では、自然の摂理に沿う技術と、命を支える最も根元的な営みであるアグリカルチャー(百姓)の醍醐味を、養生してまいります。
 皆様におかれましても、季節の彩りを堪能され、縁が多く訪れますように、お祈りを申し上げます。
 





30.晩秋の台風[2013/10/26] [↓] [↑]


 晩秋にたて続けて台風が接近している。
 豪雨と平均風速20メートル、最大でその1.5倍が予想されます。
 台風26号で豪雨と暴風で甚大な被害を受けた伊豆大島と太平洋岸地域の皆様、お見舞いを申し上げます。
 山形も今度ばかりは避けられない筈、海上を北東に進む26号の勢力は落ちないだろう。予想コースの中心を通れば間違いなく暴風圏に入り、果実が落下するだろう。暴風圏から外に外れるほど東にそれる根拠は何もない。北西から吹き下ろす、東に流れる気流で台風を南東に押しやる事と神頼みだけだ。作物栽培は地球気象の気流の恵みと対峙する生業です。

 山形の地形は奥羽山脈と月山朝日山系の山並みに囲まれており 太平洋岸沖合の東寄りのコースを辿ると暴風雨を受けないことがあります。山形盆地の地形と日本列島が関東から北に立ち上がっている地形により、台風が南東に外れて助けられることがあるのです。

 先日妻と登頂した1980mの月山に、初冠雪の便りがありました。紅葉は峰々から裾野、里山に下りて屋敷のブナやモミジも色づく時節となりました。先日まで芳香を放っていた金木犀の香りは、風雨で天に飛んで翌秋の邂逅を待ち侘びます。
 実りの秋を迎えた果樹は、熟れた果実を採り入れて翌春の萌芽のために葉で栄養素を晩秋の弱光下で創り上げ、毛中根と幹に蓄積して長い厳冬期に備えています。

 朝晩涼しくなり、サンふじは日に日に赤くなっておりまして、ラ・フランスの収穫真っ直中の10月17日、日本に大きな傷跡を残した台風26号が、山形をも通り抜けました。次第に強くなる風と雨、車のワイパーが追いつけないほどの豪雨、これ以上強くなるとラ・フランスやりんごが危ないと思っていると、急に台風の圏外になったのか、すーっと雨風が引いてくれました。そのため果実の落下はごくわずか、事なきを得ました。雨不足だったからからの畑には恵みの雨だったようで、自家用の冬野菜の成長は良く育ってきております。
稲刈り後の田んぼ
 「これで今年の台風は終わりだ」と安堵していると、はるかマリファナ沖の高海水温の海上で、また発生した猛烈な勢力の27号、28号が、1週間後にまた日本に襲来して来た。

 2013年の日本は寒波にはじまり、春寒、干ばつ、猛暑、豪雨、平穏な晩秋を迎えて例年通りに過ぎただろうと安易に判断していると、その後にまたまた晩秋の台風やってきた。
 「天災は忘れた頃にやって来る」は、通用しない時代になったのかもしれない。
 近現代における人々の生産活動で排出される物質が温暖化となり、環境汚染の一大要因とされています。
 地球号を守るバリヤ成層圏内で起きている大気対流と潮海流の変化が、気候変動をもたらして自然災害が多発しています。地球号保全の為にも、古から人々がじっくりとゆっくりと紡いで醸成されて来た生活パターンや楽しい知恵、馥郁たる文化を再生して楽しんでゆく時かもしれない。
 こころの充足、しあわせ満足度はどこからくるのかなー。気付きと自己啓発。
 幸せの青い鳥はどこにいる。内在する鳥たちよ。
 ゆきませ、たろやかに風物を愛でながら

 晩秋に干柿のれん散りさる紅葉
 つむじかぜ熟れた果実をとりいそぐ






31.青い萌黄の春[2014/05/12] [↓] [↑]


 里の薫風に桜の花びらが舞う。桜前線が駆け抜け、若葉の季節が巡り来た。
 故郷の野の新緑が慈雨を受けて日毎に輝きを増し、周囲の山々では麓から残雪の峰へ向かい萌黄色が駆け上がって登って行く。デッサンから彩りに染められた絵画に変貌してゆく躍動する春だ。

 雪国では、待ち侘びた春から初夏の巡りの自然な佇まいが、馥郁感と文化を与えてくれます。
 冬期間は、地中の土壌を温めてくれる微生物や草が活動して、青い春を守ってくれております。

 4月末の果樹園では、綺麗な真っ白いさくらんぼとピンクの桃の花が咲き誇りました。
 5月になると、ラ・フランスと林檎が追いかけて咲いてゆきます。白とピンクのコントラストが見事な景観をつくる。桃源郷に紛れ込んだかのようです。
 清楚で透明感のある純白、桜桃は見事です。太陽が昇る9時頃から、蜜や花粉を求めて飛び交う地蜂や蜜蜂の羽音が嬉しい。果物の受粉交配を手助けしてくれるからだ。

 今年も、雑草生栽培+ヘアリベッチ+白詰め草+ピンククローバーを樹園地に播き、豊穣な土壌をつくりに努めます。
 マメ科植物の根は、土を耕し通気性を良くし、多くの微生物の住みかを造ります。マメ科植物は、空気中の窒素や栄養素を根粒菌が吸着固定して、天然成分由来の栄養素を土壌に果樹(くだもの)に供給してくれます。
 多種多様な植物群で、豊かな土壌作りをします。樹に樹液が流れるよう整枝バランスに気を配り、葉脈の光合成を促進します。

 土壌内の生き物、水と風と太陽と四季の寒暖の差から、美味しいくだものが産み出されます。
 フルーツの森の果実のひとつひとつには、いっぱいの美味しく美しい自然が詰まっています。

 脚本構想は冬、初夏の薫風と共に始まるメイクドラマ 晩秋厳冬期までのストーリです。
 配役は果芸さん達、ふる里の情景と自分史を重ね、想い馳せながら観覧下されば幸いです。

 自宅と果樹園から見える雪の霊峰月山、葉山、朝日連峰、面白山、水晶山を見ながら、憩い処で休みながら農作業に勤しむ。また、地域の用向きや私事催事に出る日々である。

 フルーツの森・森谷果樹園
   今後の日程 5月、6月、7月、8月期

 ・ヘアリベッチ、白詰め草、ピンククローバーの種播き
 ・さくらんぼ摘果、桃の摘果、ラ・フランスの摘果、りんごの摘果
 ・ラ・フランス、りんご、桃、すもも、桜桃、苗木の植え付け
 ・アスパラガスの収穫出荷、草刈り
 ・さくらんぼ雨除けハウス補修、ハウスにポリフイルム被膜
 ・6月下旬〜7月中旬さくらんぼ収穫、発送
 ・各樹種の修正摘果、桃収穫発送






32.黒部遊学[2014/10/10] [↓] [↑]


 黒部に行ってきた。
 浸食によって深く刻まれた深山のV字峡、黒部峡谷。秋はこの断崖絶壁の秘境の地が最も輝きを見せる季節のようだ。
 例年より2週間ほど紅葉が早く、今がベストだとバスの運転手に聞かされて乗り継ぎ登ってゆく。黒部は紅葉、黄葉の鮮やかな色に常緑樹の緑、彫立った大観峰が迫りきて圧巻だった。白濁な岩肌が映えそのコントラストが妙で息をのんでしまう。
 谷の深さ、山の高さ、標高差が多様な色を織り成して瞬なハーモニーを生み出している。

 扇沢からトロリーバスで黒部ダムへ向かった。標高の高い位置に作られた黒部ダムから放水された水が霧となり、太陽光が反射して虹をかけている。ダムから15分ほど歩いて登山電車に乗り込むと、30度ほどの急こう配を800メートル上がるとそこは黒部平だ。
 黒部湖が眼下に見え、大観峰の峰々が屏風絵の如く迫ってくる。黒部平からロープウェイで立山の峰下へ、トロリーバスに乗りこみ長野県側から富山県側に縦貫するトンネルを抜けると、そこはアルプスの室堂だ。一望千里、雲一つなく紺碧の青空に雄山がアルプスの山々が映える。
 室堂の立山ホテルで遅めの昼食をとり、室堂から美女平までバスで小一時間下って行くのだが、中下界は雲海に覆われて何も見えない。30分ほど過ぎただろうか、滝見の滝やブナの群生地に下りてくると霧が晴れてきた。
 美女平から登山電車で溶岩が冷え固まってできた柱石群を抜け立山駅に、そこから軋みながら谷間を走るアルプス特急に乗り富山駅に向かった。

 日常生活から解き放たれる旅、ご当地の今だけの旬な風景がより新鮮に映ってくる。人を訪ねて語り合うこともより大切に感じられてくる。旅先では、すぎたるか世の事象全てが愛おしくさえ感じてしまう。そこに魅かれて人は旅という遊学をするのだろうか。

 昇華する、純朴に戻れる瞬な時を享受したくて旅路を行く。
 秋日和、趣き深い佇まいと豊かな彩りを一足早く目と素な心に今を刻んできた。

 最近、心に留まったこと、
 玄侑宗久氏の風流 「風流」とは仏教の解釈ではゆらぎ
 人はゆらぎながらも振幅があっても自意識内に自然に元に戻る。
 「不風流処風流過有」






33.駆け抜けた春[2015/05/20] [↓] [↑]


 里の薫風に誘われ薄紅色のさくらの花びらが舞う、真白いサクランボの花びらが舞う、桃色と紅色の桃の花びらが舞う。一気に真夏日が訪れて生物の脈動が高速で動かされてしまった。
 里山から麓から峰まで、萌黄色から若葉への変遷は、一瞬で作物の生育ステージも早く訪れ巡り来た。久々に降った慈雨を受け、葉面は太陽光を受けて、二酸化炭素は葉裏から吸い、地中の水を器官から活きよい良く吸い上げて、光合成は一段と輝きを増して光沢をつくる。
 さながら、早春から晩秋までの7か月間の回峰行を得度しながら駆け抜けて行くようだ。

 2015年の脚本構想も冬と常在「いつものように幕が開き(^^♪♪」
 想いは変わり進化して往くことを願いながら、ある時は謙虚にある時は大胆にクレイジーに構想を練ることから始まる。
 初夏の桜桃から始まるメイクドラマ 晩秋厳冬期までのラブ、ラ・フランスストーリです。
 いつも、御贔屓のキャストは果芸さん達、貴方のハートが奮える瞬間、ハートの積層蛇腹の6感がうち奮える時間回峰行にも似た感動を得てみませんか?
 心の原風景、里の情景と自分史を重ね合わせ想い馳せながら、観覧下されば幸いです。
 いよいよ開演時間、緞帳が開き第一幕がはじまります。
 第1幕は、雪国では待ち侘びた冬から春から初夏の巡りの自然な移ろう佇まいが、馥郁感とルネッサンスカルチャーを与えてくれます。
 冬は、地中の土壌を温めてくれる微生物や草が活動して、来る青い春を守ってくれております。
 土壌のキャスト草さん虫さん達
 ヘアリベッチ+白詰め草+ピンククローバーを秋に播きました。豊穣な土壌をつくります。マメ科植物の根は土を耕し通気性を良くし、多くの微生物の住みかがそこにあります。
 マメ科植物は空気中の窒素や栄養素を根粒菌が吸着固定して、天然成分由来の栄養素を、土壌に果樹(くだもの)に供給してくれます。多種多用な植物群で、豊かな土壌作りをします。樹の外側に流れる器官を樹液が流れるように気を配し、自然な環境での光合成を促進します。

 土壌内のキャスト、水と風と太陽と四季のスタッフの演出で、美味しい果物が誕生します。
 フルーツの森の果実のひとつひとつには、いっぱいの美味しく美しい自然が詰まっています。

 2015年もいつもと変わらず活動させていただいております。ご縁に感謝です。
 水晶山や里山に行く機会があります。自然と人との邂逅と出会い、何気ない時の移ろいを享受し、山の木々が織り成す風と葉擦れ音や、葉緑素が醸し出す天然の香りを胸いっぱいに吸いこむ楽しさ今日もあります。

フルーツの森・森谷果樹園






34.暦立秋[2015/10/25] [↓] [↑]


暦立秋
 さくらんぼが終わってからしばらく猛暑日が続いたが、不思議なことに暦の立秋日から秋風が吹き筋状の鱗雲が出はじめた。
 夏と秋が混濁する季節の変わり目に発生した2個の台風で挟まれた低気圧配置が停滞し、帯状積乱雲が各地に集中豪雨を降らし、甚大な被害を与えた。
 赤道海上と太平洋の海水温が高いため、巨大なエネルギー供給源をとなっている。定着していた世界の気候が地球を周る大気圏の対流が、これまで値が無いほど変容している。地球環境を守るために各産業での取り組みを総合的に勘案して、世界の中で何ができるか各々生業(なりわい)の産業機構の中で各々考えることです。そこを詰めることは、哲学心と生きる意義と幸せへの希求に繋がります。

風光明媚
 果樹園から見える山に里に、黄色、赤等の鮮やかな落葉樹の紅葉が降りてきた。
 ここに来て時の移ろいを早く感じる。融雪の春から、美しい風光明媚な山麗と里山を、春夏秋冬に拝してきた。四季折々に美しく変化する里山、秋晴れの雲一つない青空の紅葉も格別であるが、この美しい景色も気温が下がり霜が降りると落葉が始まる。
 10月に入り雨もほとんど降らない。降霜の心配は今のところないので、今までにない美しい紅葉が長い期間眺められようだ。

樹木
 果実収穫後の果樹園の木は、落葉するまで、太陽光と水と土壌菌・酵母酵素を糧に毛根から養分を吸い上げ、葉の光合成により樹液を吸い上げ、枝木に糖分を蓄えて長い冬に備える。
 より充実した葉芽、来年の子孫繁栄の為の花芽と枝を造るために、小春日和の精を頂き静かに樹の毛管を昇り上がる。
 秋の日暮れはつるべ落としの如く、高い山に温かい陽光西日がさえぎられると日陰になり、肌寒く感じる。日の出は遅く、朝露がとれる9時過ぎまで外気は冷えるので、ゆっくりと園地に赴く事となる。

松田甚次郎「土に叫ぶ」
 山口敬老会の後、天童から新庄に行く。新庄演劇研究会、新庄の種プロジェクトの公演を1人で見に行ってきた。
 宮沢賢治が伝えた「小作人たれ」、「農民劇をやれ」を新庄で一途に実践行動した男、松田甚次郎。
 最上共同村塾=羅須時人協会 松田甚次郎は、師宮沢賢治を羽田書店から世に知らせた。

 「土に叫ぶ」義農松田甚次郎、自身の生涯を通して、一心に耕し続けた男。最上のふるさとを何より愛した男の物語だった。
 戦後70年後にタイムスリップした甚次郎、今の世の若者がアイフォンの使い会話する1場面から始まった。甚次郎の驚愕と慟哭。
 甚次郎の崇高な考え方と行動は、キャスト同士の劇間の群読が「土に叫ぶ」そのものであり、舞台袖と中からドライアイススモークが微風に流れ上昇華される演出は、掛け合う群読と朗読とが舞台全体に木霊する。
 田舎の理想郷作りを夢見た甚次郎が何を考え何を残そうとしたのか、現代、未来に何が大事か考える気付きになれば良い。故松田甚次郎、魂の叫びが聞こえてくるような内容で、感動し心震え涙しました。
 戦争直前の時期に自由に集うことが誤解され、そこで甚次郎達は鳥越村で何を求めたのか?
 戦前の特別警察とのやり取り、戦後70年目の創作劇で暗部とみんなの幸せを求めて、、、。

 最後に、キャストの熱演に市民文化会館会場から喝采の拍手が贈られて涙する劇団員、これまでの舞台練習稽古の特訓が垣間見えました。
 帰路、松田甚次郎達が「土に叫ぶ」の公演場所「鳥越八幡神社」と神社裏手にある「土舞台」を見つめ、甚次郎の胸像に手を合わせて帰ってきました。






35.園の日々[2016/05/15] [↓] [↑]


 毎朝4時頃に起床する。天気予報を確認し、仕事の備えをして、空模様を眺めつつ1日が始まる。

 果樹の花は、休眠を経て温かい気候だったためか一斉に咲き始め百花繚乱、総ての花が満開を迎えた。
 気温が高く穏やかな気候で、マメコ蜂、ミツバチ等の訪花昆虫が羽音を立て賑やかだった。

 花の花粉と蜜を求め乱舞する蜂類を見ながら今年の結実は大丈夫だろうと思っていたが、これまでになかった日々入れ替わる気圧配置、春の突風と強風、後の低温、頻繁に降る雨等で気象変動が激しく、なかなか花が落下しない。
 積雪量が少なかったので田畑にとっては恵みの雨になっているが、戸惑う気候で併せた管理をすることが必要になってくる。

 例年だと一斉に開花してパット落下するさくらんぼの花だが、まだ枝には白、ピンクの花びらが落ちないところがある。
 主力品種の佐藤錦と紅秀峰に対して、授粉用のナポレオン、紅さやか、絢のひとみ、大将錦等は佐藤錦より3日程開花が早いので、交配品種として多様な品種を当園は植栽している。

 昨年も地域内で被害にあった凍害と霜害を心配していたが、4月10日と14日の晩霜を最小限にクリアし、5月13日を過ぎて葉っぱの間から小さい恋人さくらんぼの実が見えてきた。
 この時期までは、不安と期待で、作柄をワクワクドキドキしながら近隣の園地を見て回る時期なのだ。

 雪解け前からクラスターの花芽を減らし、活力ある少ない花芽で大粒のさくらんぼを作るために、冬場から摘雷してきた。
 他所の農家は、降霜被害が心配で途中から摘雷をしないでいる。果実が多く着きすぎると、摘果をしないと実が小さすぎて売り物にならない。営農と経営は、さくらんぼ繁忙期の事を想定し、作業性と栽培管理基準に基づいた判断を、冬から春に日々迫られてくる。

 今後の農作業はさくらんぼを中心に回り始め、サクランボ収穫から逆算して作業が計画される。

これからの作業予定
 ・さくらんぼ、桃、ラ・フランス、りんごの摘果
 ・自家用ブドウ管理
 ・サクランボ雨除けハウスのポリフイルム被膜、網掛け
 ・草刈り、選果小屋の整頓、所用、自家用野菜の管理
 ・研修、勉強会






36.自然災害[2016/10/25] [↓] [↑]


 自然災害も無く、ラ・フランスの取入れ終了。

 秋桜が秋の微風に揺れる。風流なる小さい星の形をした金木犀が香り立つログハウス。
 秋晴れになる日はきまって靄が立ち込めて冷えるが、きまって日中はうららかな小春日和になる。
 そんな時は縁側に座り目を閉じると、瞼裏が赤く染まり、心が温まり豊かな優しい気分になる。
 山口百恵さんの歌声と歌詞が、身体と心根を透かしてゆく。
 ♪薄紅の秋桜が秋の日の何気ない陽溜まり揺れている♪こんな小春日和の穏やかな日は♪

 時を越えて多くの人とご縁があり関わり合った事、セピア色の風景と共に皆さんの物腰や声音が、脳裏をかすめては巡り浮かんでくる。

 今年も、里山の岩肌に生える落葉樹は、寒さを享けてなお美しく映えて紅葉が進む。
 色とりどりに変化してゆく紅葉、気温が下がり強い霜が降りるまで日毎美しく変わる。
 昔は木の芽やワラビ、雑キノコのシメジや桜モダシの宝庫だった里山、貴重な暖房や煮炊きの材料の薪取りをする山だった。

 春の展葉から始まり、夏秋に樹に養分を蓄えて、晩秋に葉を落とす。
 日が短くなる秋の波長光を捉えて光合成し、土壌微生物の力を頂き根毛から水養分を吸い還流され、根、枝、芽、樹体に養分を蓄えて冬に備える。そして再び春を迎え、いのちの連鎖、生きるルネッサンスが、土壌大地と成層圏内で巡り始まる。

 日本列島は夏以降大型台風が多く発生して、九州、岩手、北海道東部を直撃して甚大な被害がありました。山形も2回の超大型台風の進路直撃予報で大変心配しましたが、無事でした。
 太陽系惑星内で繰り返される自転と公転、両極点から流れる寒風と赤道上周辺からの熱波、高海水温で起こる上昇気流、対流の動きの影響で、今後大型台風は増えると積算データから予見されております。経済活動によるCO2排出量の増加で永久凍土が融けてメタンガスが放出され続け、更なる温室効果ガスで温度上昇を招いています。
 今まで経験のしたことのないような100年に1回起こる災害、多発する台風やゲリラ豪雨等、セル局地気象による自然災害が世界の各地で起こっています。

 ラ・フランスの収穫作業と重さ毎の選果も終わり、3℃の冷蔵庫で今眠りについている。
 ラ・フランンスは順次冷蔵庫より出庫し、追熟工程を経て食べ頃にして、年末まで発送して行きます。
 林檎は、黄色に色づいたシナノゴールドや王林は、10月27日頃から取り入れる。赤く色づいたサンふじは、11月中旬から収穫に入り、選果箱詰めして限定箱数を発送してゆきます。






37.徒然なる日[2017/05/17] [↓] [↑]


2016/10/26 初霜

 日が短くなり夜明けが遅くなってきた。
 寒さが厳しくなりこれまでのように早朝の仕事が出来なくなり、ゆっくりと起床し新聞を見ながらNHKのラジオ放送を聞いている。
 23日は24節気の降霜で、紅葉が見られる時期だが今年は遅い。初霜で畑は一面白くなっている。
 ログハウス周りに植えた庭木のハゼは紅葉し、ブナの葉は黄色になっている。
 川を隔てた稲荷山の岩肌に逞しく根を懸崖に張り付き、木の葉は色彩りよくコラージュ紅葉している。

月山にて 2016/10/28 ラ・フランスの自然追熟

 10月に収穫したラ・フランスは、選果して大きさ毎にコンテナに入れて、2℃で冷蔵庫に入れて予冷をしている。
 予冷を終えたラ・フランスは、冷蔵庫からコンテナ毎に出し、自然追熟してふるさとの産品として全国に送り届ける。
 ふるさとの景色と香りと風土を載せて皆様へ。

2016/11/30 間もなく師走

 体内時計の巡りが早い。いつものように早朝に目が覚める。時折強い雨の音がする。
 お歳暮用のりんごとラ・フランスを選び、丁寧に箱詰めする。
 12月にかけて連日、期日指定の注文に対応して、今日も発送をする。
 時の巡りが早い。想い事あれば動く。間もなく師走だ。
 今年も史上最高と言われるほど、何回となく超大型台風が日本列島を来襲した。
 地球成層圏内の自転公転は、風を呼び、太陽光を受けた海水は蒸発して雲を作り、巡りきて地球に慈雨を降らせる。
 世界の消費生産活動は異常気象をよび、想定外、予想外の気象が多くなっている。
 被害にあわれた全国の被災地、北海道、岩手の皆様に、心よりお見舞いを申し上げます。

2016/12/20 樹体と風土と対峙する。自然栽培

 生きる、生かされる樹体の整枝剪定、匠の技を学ぶ。
 今日から3日間、整枝剪定講習と情報交換会だ。地域の果樹栽培者、また石川羽咋からもお出でになり、果樹の剪定の極意、栽培管理等について学び語り合います。
 互いに生きとし活きる樹相、人も生き、活かされる楽しい農の道を探りあいます。
 天気が良ければいいなー。

交流 2017/01/01 豊楽なる日々、風流、達観

 今年もよろしくお願い申し上げます。
 森羅万象、風流、ご縁に感謝しながら、徒然なる日を重ねてまいります。
 数多のいきものに拝す。

2017/01/16 弘前へ

 昨夜来の大雪で、電車や交通機関が遅れてしまう。早朝5時に出かけたが、会場に着いたのが15時でした。何とか講演会と酒席の交換会、2次会情報交換会には間に合い、深夜まで議論は続いた。全国から来た皆様と交流した有意義な2日間でした。
 帰路も弘前から特急津軽に乗り、秋田で乗り継ぎ、8時間程かかり帰宅した。
 植物と動物・光の波長、微生物の活動、物質の成り立ちについて学ぶ

2017/01/25 除雪出動要請

 昨夕から雪が降りやまない。しんしんと降り積もる雪、午前1時過ぎに除雪の出動要請で床を静かに離れ、ログハウスで備えをする。大型除雪機で県道、市道、生活道を、6時間ほどかけて除排雪する。

2017/02/10 大雪

 1月に入ってから大雪になった。
 敷地内、樹園地にも雪が舞い降り、大雪になっている。連日除雪だ。
 例年、この時期は整枝剪定も捗り余裕なのだが、連日の吹雪で剪定が出来ない。
 連日、荒れ模様で雪降り日が続く。明日も除雪だなー。
 時間を見つけては、委託された整枝剪定作業をするか。

2017/03/24 抜根、老木

 3月末なのに、雪が降ったり雨が降ったりで寒い。
 見る見るうちに、近くの里山の景色が風雪で見えなくなるほどの吹雪空。防寒具を身にまとい仕事をする。
 30年以上の樹齢で、中には40年を超える樹もある。幼木を植栽した時の家族との思い出が思い起こされる。機械のない時代に鍬とスコップで開墾して石を拾い果樹園にした。
 老木のさくらんぼをチェンソーで切り、太い木は細切れにする。春作業に支障のないように、園地を綺麗にしなければならない。バックホー2台を借りて抜根作業を進める。
 春の農作業事故が増えている。気を入れて安全作業に努める。効率的に仕事をする。

電車内にて 2017/04/14 摘雷、出向

 明日から石川県羽咋市の平農林株式会社に行き、圃場の進捗状況を見に行く。
 今日の予報は降水確率50%で、空は一面グレーの雲に覆われている。今年は気温が低く、果樹の生育は昨年に比べ1週間程遅いようだ。
 朝の冷え込みで桶の水が凍結している。日の出前から上空は青空で無風状態。園地に生えている青草は、一面真っ白に凍結している。
 昨日は強風で冷たく地温は乾燥して酷い晩霜で、さくらんぼ等の果樹の被害が心配される。だが、この寒さで生育が遅れているので、幸い低温でめしべが枯死することはないだろう。
 雨は上がらず、冷たい北風を背に顔は南を向き、完全防寒着で摘雷作業をする。

2017/05/07 サッカー観戦

 孫の石澤海晴君と虹晴君と優子さんで、モンテデオ山形とグランパス名古屋戦を見に行く。
 大声を出し応援をする。恥ずかしがっていたが、時間の経過とともに孫の二人も大声を出し応援する。
 ハーフタイムに出店のたこ焼きとこんにゃくを食べ後半に備える。試合は引き分けでした。
 長かった大型連休も今日で終わります。
 大型連休中の農業は交配作業や所用が重なります。
 地域の道路普請、用排水路の清掃、イベント、結の共同作業がありました。
 肌寒い、強風、乾燥で林野火災が増えています。安全第一、気を引き締めて作業しよう。

2017/05/17 摘雷から摘花、摘花から摘果

 摘雷 冬、4月上旬〜(花芽を半分以下にする作業)
 摘花 4月末〜   (開花期から落花)
 摘果 5月中旬〜  (3回程に分けて行う、小さい果実をとる)
優子さん農作業  さくらんぼと桃の花芽がすこぶる良い。
 訪花昆虫のマメコ蜂や蜜蜂の活動が、天候に恵まれたことで結実状況は良い。
 お届けする皆様の顔を思い浮かべて、日々遊学しながら樹帯と己に業を施す、徒然なる日々。
 小学校近くの果樹園には、3日後の大運動会に向けて太鼓や応援の声が聞こえて来る。
 今春も子供たちの活力ある声で練習している。子供、若人よ、楽しめ・ガンバレ。

今後の作業予定
 ・さくらんぼ、桃、ラ・フランス、りんごの摘果、ブドウの管理
 ・サクランボ雨除けハウスのポリフイルム被膜、網掛け
 ・草刈り、自給野菜の手入れ、所用と遊学






38.2017盛夏[2017/08/14] [↓] [↑]


2017/06/10 「さくらんぼ^^はじまるー」

さくらんぼ  先様に喜ばれる産品、さくらんぼを届けるために。
 40日に及ぶさくらんぼシーズンの幕開けだ。毎年、調整ラインを思案して作る。
 朝礼の後、5時からサクランボの樹に脚立をかけて収穫をする。指先技が必要だ。
 収穫されたさくらんぼは、作業場に設置した2台の選果機で大きさ毎に選別される。
 詰め人は、8時過ぎからギフト用、業務用に分けて、さくらんぼを粛々と詰めてゆく。
 詰められた各200gと500gのパックは、検品されて化粧箱や桐箱に収まってゆく。
 化粧箱は荷作り梱包機で結束され、ヤマト宅配便と佐川急便が皆様の元に。
 喜ばれる旬の機能性果実をお届けします。ご縁を大切に、感謝をこめて。
 今年も農の縁で繋がれた人とお会い出来る慶び、今生の豊楽とし派生して行きます。
 宜しくお願い申し上げます。
 フルーツの森、森谷果樹園・スタッフ一同

2017/07/01 「最盛期」

 思いは日々徒然なるままに、いつものように、大事に・大切に。
 紅秀峰、佐藤錦最盛期、注文された産品をお届いたします。

2017/08/10 「台風一過」安堵

桃の袋がけ  長寿台風5号の勢力、日本列島を縦断する進路予報で大変心配していたが、深夜に勢力が弱まり温帯低気圧になって北上している。
 それでも台風の雨風が予想され、県内各地に大雨注意報が発令されている。台風特有の生温かい空気、小雨交じりに大粒の雨が時々降ってくる。
 台風5号、2日前には遥か遠く離れた場所だったが、列島周辺に挟まれた高気圧の縁を通り偏西風に乗り、強い風雨が2日間くらいで一気にこちらに近づいていた。
 まともにこちらに来たら強風で果実の被害が心配されたが、今朝は吹く風で庭木の枝が揺れている程度だ。
 例年お盆頃は旱魃なのだが恵みの雨、午後から雲の合間から青空も見えてくる。
 さくらんぼの収穫終了から半月ほど雨除けハウスにかけているポリフイルムは、水をため込んでいる。盆過ぎに収納する。

2017/08/14 「お盆」

 お盆の墓参り8月14日で、夕刻から家族揃って裏の地蔵尊境内と切通しになっている地域の墓地に行く。
 例年と違い雨降り続きの天気で、気温も真夏日にならない日が多い。
 20日前頃から感じていた秋の風と高い雲。先日、静まり返った真夜中にコウロギが鳴き始め、季節の移ろいを感じる。
 今朝も昨夜の強い雨で霧雨が降っている。明日から、雨前に桃の適期収穫をしなければならない。






1.勇気(有機)農業を目指して [1995/10/22]【↑】
2.今年の作柄と森谷果樹園 [1996/08/08]【↑】
3.96年後半を迎えての所感 [1996/10/13]【↑】
4.木炭・木酢で人に優しいクリーンなフルーツ [1997/03/27]【↑】
5.97年さくらんぼを終えて[1997/07/17]【↑】
6.酷暑を迎えて[1997/08/11]【↑】
7.大気からの思い[1997/09/22]【↑】
8.新羅万象に心ときめいて '98冬〜春[1998/05/03]【↑】
9.地球の食物連鎖[1998/07/22]【↑】
10.幼少期から・・・[1999/05/05]【↑】
11.拝啓[1999/09/28]【↑】
12.はぐくむ[2000/07/30]【↑】
13.里と米から見える[2000/10/10]【↑】
14.有機認証[2001/05/02]【↑】
15.張るの春[2002/05/02]【↑】
16.2002盛夏[2002/08/01]【↑】
17.分析[2002/10/05]【↑】
18.2003春 輪廻(りんね)[2003/05/01]【↑】
19.それぞれの時[2003/10/05]【↑】
20.暖[2004/04/30]【↑】
21.風土[2004/10/03]【↑】
22.包[2005/09/24]【↑】
23.温暖化[2006/05/27]【↑】
24.香[2006/10/07]【↑】
25.食べ食べられる[2007/09/29]【↑】
26.汽車の旅[2008/04/30]【↑】
27.ルネッサンスカルチャー・間[2009/04/25]【↑】
28.原点・縁[2012/05/18]【↑】
29.♪♪ 春本番 ♪♪[2013/04/21]【↑】
30.晩秋の台風[2013/10/26]【↑】
31.青い萌黄の春[2014/05/12]【↑】
32.黒部遊学[2014/10/10]【↑】
33.駆け抜けた春[2015/05/20]【↑】
34.暦立秋[2015/10/25]【↑】
35.園の日々[2016/05/15]【↑】
36.自然災害[2016/10/25]【↑】
37.徒然なる日[2017/05/17]【↑】
38.2017盛夏[2017/08/14]【↑】






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