症状から調べる家庭の歯学

歯が痛い

冷たい水や空気で強く痛み、刺激がなくなってもしばらく痛みが続く場合 は歯髄炎です。この場合、歯を押したりたたいても痛みは変わりません
痛んだり止まったりの状態がくり返され、だんだんひどくなり、しだいにお湯などの あたたかい刺激でも激痛がはしるようになります。
神経を取った歯を放置したり、かなり進行し歯髄の死んだ歯が急性化膿性歯根膜炎(根尖性歯周組織炎)になると歯はういてさわっただけで痛み、歯肉が腫れたり (歯肉膿瘍)悪化すると歯槽骨炎、歯槽骨骨膜炎をおこします。
その他、歯周病が急性化した歯周炎、親知らずの周囲歯肉が炎症をおこす 智歯周囲炎なども痛みます

歯がしみる

虫歯がないのに冷たいものがしみたり、歯ブラシでさわるとチクチクするのは 象牙質知覚過敏症です。

歯がうきあがる

噛み合わせるとその歯が最初にぶつかり痛みます。急性化膿性歯根膜炎、歯周病など、固い物を長時間噛んだ場合にも一時的にうきあがります。

歯の色がわるい

妊娠中あるいは子供の時に服用したテトラサイクリン系抗生物質が歯に沈着した場合、 黄褐色、灰褐色の歯になります。
フッ素を多量に含む水を長期に飲用すると、白濁した色の斑状歯になります。
エナメル質形成不全症の場合、象牙質が露出して黄色からさらに食物などにより着色して褐色を呈する。

歯肉の色がわるい

正常な歯肉の色はピンク色です。真っ赤な場合歯肉炎歯周炎などが考えられます。 かぶせた金属冠の周囲歯肉が解けだした金属が沈着して変色することがあります。 歯肉が全体的にうすく黒っぽいのはメラニン色素が沈着したもので生理的なものです。 局所的に黒い場合は悪性のことがありますから注意が必要です。

歯肉が腫れる

歯の付け根から根尖部にかけて腫れるのは歯肉膿瘍歯槽膿漏です。歯の付け根あるいは 歯間部の一カ所から限局した腫瘤はエプーリスです。
全体的に腫脹して歯に覆いかぶさってくるのは薬物の服用が原因となることがあります (ダイランチン歯肉増殖症)

口が閉じない

顎関節が脱臼すると口があいたままになります。

口が大きくあかない

大人が大きく口を開くと、上と下の歯の間は4cm位開くのが普通です。あまり開かない場合は 顎関節症智歯周囲炎顎放線菌症などが考えられます。

口臭がする

歯科的には歯周病(歯槽膿漏)虫歯舌苔などが原因になります。

口の中があれる

口の中の粘膜が赤くなったり、水泡ができたり、潰瘍できた場合口内炎ベーチェット病天疱瘡、癌など

唇があれる

口唇炎、口角炎

舌の病変

舌の表面が白く変わる白苔、舌苔、白い斑点ができる白板症、扁平苔癬
地図を書いた用に色の濃い部分と薄い部分に変化する地図状舌
抗生物質を長期間服用した場合、黒い毛が生えたようになる黒毛舌
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