尊厳死

尊厳死

人間は何歳まで生きられるのでしょう。 いくら長生きしても、いずれは死ぬことだけは確実です。 その死に方をどのように選ぶか。それについての一つのあり方が尊厳死です。

尊厳死の流れ


1976年
日本尊厳死協会が発足
尊厳死の宣言書(リビング・ウィル)を作成。 「人間らしく死ぬ」権利を求める。

1994年4月
日本学術会議・死と医療特別委員会「尊厳死について」
一定の要件の下で延命医療の中止が許容されるべき。
1 患者が医学的に回復の可能性がなく、延命医療の段階であること。
2 患者が尊厳死を望む意志を担当医に表明(患者意識がない場合は リビング・ウィル)を残しているか、近親者の証言があること。

死生観の違う外国の流れ
1976年3月
アメリカ・ニュージャージー州最高裁は死ぬ権利(植物状態での生命維持装置を 外してよい)を認める。[カレン裁判]
それ以降自然死法(リビング・ウィルの法制化)の制定施行が広まっていく。
1976年
アメリカ・カリフォルニア州「自然死(尊厳死)法」
「成人が、末期状態になったときには生命維持装置を使わないか、取り外す ようにと前もって、医師に対して文書で指示する書面を作成しておく権 利を認める。」
・・・・リビング・ウィル
1981年9月
「リスボン宣言」患者の権利、尊厳死を 認める。
日本ではまだ尊厳死は法制化されてはいません。反発も結構あります。 しかし世界の流れは自然死の方向へ向かっています。 私たちもリビング・ウィルを勉強しなければならない時代になりました。 死がタブーでなく自分で死に方を選べる時代にさしかかってきたのでしょうか。


1996年1月18日更新