IPPNW


(International Physicians for the Prevention of Nuclear War)


歴史


1980年、政治的に不偏不党の組織として冷戦さなかにアメリカのバーナード・ラウン およびソ連のエフゲニー・チャゾフらにより発足。
1985年、核戦争の医学的影響に関する研究・教育活動が認められ、ノーベル平和賞受賞。
1989年10月、広島長崎で第9回世界大会開催

核抑止論は道徳的退廃


核兵器の使用は人類史上最大の惨事であった。核兵器が大量に蓄積されれば、いずれ 使用されるであろうと常識では考えられる。核軍拡競争は天文学的なコストを強要し 、そのために米ソ核超大国を疲弊させた。
核抑止論の支えとなっている戦略的概念は、1945年9月ヤコブ・ヴィナーが表明 した。「一個の原爆は一つの都市と市民をチリに帰すことができる。」「報復の同 意語は不可避である。その意味において原爆は戦争の抑止力であり、平和を作り出す 力である。」というものであった。
しかし、仮に抑止が目的なら、地上の人類一人一人が4トンの爆弾を抱えているに等 しい、5万発以上の核弾頭を蓄積する目的は何だろうか。
この政策の基本は責任のある各国政府がすべての国の人々の生命を人質 にとっているということである。全面核戦争になれば、その暴力には限りがなく、 犠牲は無差別で、荒廃はコントロール不能となる。道徳的退廃において、これに匹敵 する前例はほとんどない。
医師は、大量死の脅威を与えるものを撲滅する義務を負っている。 そのものがコレラでもAIDSでも核兵器でも。医師にとって核兵器の廃絶は、医学の 問題でありかつ絶対的なモラルの問題でもある。

インターネットの意義


このような市民的組織が情報を発信する方法としてインターネットの意義は 大きいといえます。現在は英語だけですが、 Alta Vistaという強力なサーチエンジンが登場し、情報の海に溺れないで目的の情報を引き出せるようになってきました。 各自で情報を探して公開するのが市民の力を引き出すことにつながります。


参考文献
病める地球を癒すために
バーナード・ラウン
中国新聞社
1991年






核実験反対


フランスの核実験に反対します。フランスは各国の反対にもかかわらず12月28日 再度核実験を強行しました。みなさん、シラクに抗議文を送りましょう。フランス製品 の不買運動を強化しましょう。
核実験反対のページ