受動喫煙の害

間接喫煙

1993年1月、アメリカ環境保護局(Environmental Protection Agency:EPA)は受動喫煙 の肺と 気管支に与える影響についての報告書を発表しました。この中で環境タバコ煙(室内に漂うタバコ の煙)がタバコを吸わない大人に肺ガンを引き起こし、子供の肺にも悪影響をおよぼすと 断定しました。

EPA報告は環境タバコ煙を「Aグループ発ガン物質」と分類しました。これはヒトに対してガンを 起こすことがはっきりと証明された発ガン物質にたいする名前です。EPAがこれまでにAグループ 発ガン物質と認定したものはアスベストなど15種類だけです。しかもふつうの環境での汚染レベル で癌を起こすと認定されたAグループ発ガン物質は環境タバコ煙以外にはありません。EPAは 環境タバコ煙が1年間に3000人のタバコを吸わないアメリカ市民の命をうばっていると推定しました。


また毎年15万人〜30万人の18カ月未満の幼児が受動喫煙のために気管支炎や肺炎になっているとみられます。受動喫煙は子供に気管支喘息をおこし年間100万人前後の小児喘息患者の病状を重くしています。
日本禁煙医師連盟通信1995年1号別冊付録より引用


私たち日本の医師はこのような事実を知りながら、黙っているべきではありません。 少しでも多くの人にこのことを知らせるために私も日本禁煙医師連盟 に参加しました。あなたはいかがですか。



1996年7月24日更新