本によって夢のシンボル解説がちがうのは?

 夢占いや夢事典などの本を読んでいると、夢に登場するシンボルの解説が本によ
 っていろいろ違います。

 たとえば、ある本には「桜」の夢は親しい人、恋人などの浮気、裏切り、別れを
 象徴するなどと出ていますが、別の本には散財といった意味で載っています。
 これは困ってしまいますね。

 アメリカ人の夢に出てくる「桜」と、日本人が夢に見る「桜」では当然印象が違
 ってきます。ましてみなさんひとりひとりの体験によってもずいぶんその意味が
 違ってしまいます。
 したがって、書き手の感性や能力、夢解きの経験が文章に反映されることになり
 ます。キーワードの量やページ数が豊富だからその本が役に立つわけでなく、様
 々な資料やあちこちの本の寄せ集めより、著者の経験が一貫して反映されたもの
 が参考になります。
 シンボルの意味やパターンをそのままあなたの夢に当てはめていくのはナンセン
 スです。同じシンボルでも、そのシンボルに対する個人的な感じ方、夢のストー
 リーやその状況、夢全体のイメージで解釈は異なってくるからです。
 それが本によってシンボルの解説が違ってくる大きな理由です。

 たとえば、ウエディングドレスが現れた場合、それを自分が着ているのか、他の
 人が着ているのか、また、そのままでいるか、途中で着替えるのか、といった状
 況のほうにポイントを置きます。
 夢全体の印象やあなたがその夢から感じたことをよく思い出していきます。
 もしウエディングドレスを友人が着ていたら、その友人が何か問題をかかえてい
 ないだろうか、最近友人の身辺にトラブルの要因がないだろうか、といった状況
 に思いをめぐらせながら考えていくのがポイントです。
 しかし、どうして特定の象徴的なイメージが、多くの人に共通したメッセージを
 もつことがあるのでしょうか?

 それを証明する方法が一つあります。
 「海外のさまざまな国で生活すること」です。
 私の体験で申しわけないのですが、私は海外のさまざまな国で生活する機会があ
 って、それまで夢のなかにしかないだろうと思っていた、さまざまな美しいもの
 や醜いものに触れました。
 おそらくただの旅行だったら知ることもなかったような恐ろしいことや、考えら
 れないような事実を見聞きしました。

 想像の産物、そんなことあり得ないと思っていても、およそ一人の人間の頭の中
 で想像できるかぎりのイメージは、世界のどこかで必ず現実として存在している
 のです。
 悪夢、天国、悲劇、幸福、残酷。
 それはけっしてよその国の事ではなく、自分自身の現実として全ての人が共有し
 ていると感じることができます。

 基本的には自分自身で夢判断を構築していくのが理想です。

 このホームページではそのお手伝いと、個人個人への夢の鑑定を通してではあり
 ますが、私のインスピレーションと独自の夢解きのノウハウをみなさんに伝えて
 いこうと思っています。夢解きのポイントは私の著作に盛り込んでいます。ぜひ
 こちらも参考にしてください。